ニコラス・ケイジ主演、映画『フローズン・グラウンド』のあらすじ・感想など

2018年3月9日金曜日

ニコラス・ケイジ 映画 映画(洋画)

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私的評価

映画『フローズン・グラウンド』を観ました。
Amazonプライムビデオでの鑑賞です。

ニコラス・ケイジで最近観たのは『ヴェンジェンス』とこの映画。どちらもニコラス・ケイジの笑顔がないシリアスな演技です。こんな彼の映画はかなかいい。

★★★★☆

作品概要

監督・脚本はスコット・ウォーカー。
製作はマーク・オーデスキー、ジェーン・フレミングほか。
主演はニコラス・ケイジ、その他出演者にジョン・キューザック、バネッサ・ハジェンズほか。

2013年公開のアメリカのスリラー映画です。この映画は、1980年代のアラスカ州で実際に起きた、12年間に24人以上の女性を拉致監禁、殺害したロバート・ハンセンによる猟奇殺人事件を題材にしています。監督のスコット・ウォーカーはこの作品で長編映画デビューを果たしました。警察官ハルコムにニコラス・ケイジ、殺人鬼ハンセンにジョン・キューザックが演じます。

作品の紹介・あらすじ

解説
1980年代にアメリカで起こり、人々に衝撃を与えた実際の連続猟奇殺人事件を映画化。12年間に24人以上の女性を誘拐し監禁、さらに暴行を加えアラスカの荒野に放って人間狩りを繰り返した犯人をジョン・キューザック、犯人の逮捕に躍起になる警官をニコラス・ケイジが熱演する。唯一犯人の魔の手から逃れた被害者に『スプリング・ブレイカーズ』などのヴァネッサ・アン・ハジェンズ。本作で長編デビューを果たすスコット・ウォーカー監督が事件の関係者や被害者にリサーチを敢行し、迫真のドラマを撮り上げた。

あらすじ
1983年冬のアラスカ、モーテルの一室で拘束され半狂乱になっている娼婦(ヴァネッサ・アン・ハジェンズ)が保護された。彼女はボブ・ハンセン(ジョン・キューザック)という男に危うく殺害されそうになったと主張するが、模範的市民のボブを警察は疑おうともしない。同じ頃、身元がわからない少女の惨殺体が発見され、事件の担当となった巡査部長ジャック・ハルコム(ニコラス・ケイジ)は、ハンセンが一連の事件の犯人ではないかと疑うが……。

シネマトゥデイ

感想・その他

昨年(2017年)の2月、久しぶりにインフルエンザに罹り、医者の指示もあって寝室に4日ほど“隔離”される羽目になりました。高熱が出たのは最初の一日だけで、その後は熱も下がり、特段体の節々が痛むわけでもなく、ただひたすら暇な時間が流れていくだけ。寝てばかりもいられないし、本を読むには少々だるいし──そんな時に重宝するのが、やはり映像コンテンツです。

Fire TV Stickを居間から寝室に持ち込み、Amazonプライムで映画三昧と決め込んだものの、いざ映画を観ようとすると、これがなかなか決まらない。ありすぎる選択肢というのも考えものです。そんな中で目に留まったのが、ニコラス・ケイジ主演の映画『フローズン・グラウンド』でした。

正直に言えば、ニコラス・ケイジの映画は、当たり外れが激しいという印象があります。名作もあるけれど、「なぜこんな脚本を選んだのか」と首をひねるような作品も多い。それでもなぜか惹かれてしまう不思議な存在で、気づけば彼の出演作ばかり観ている自分がいます。クセが強くて、ちょっと大げさな演技も多いけれど、そこがまた癖になる。何より、Amazonプライムでは彼の出演作が山ほど観られるというのも魅力です。

さて、この『フローズン・グラウンド』ですが、タイトルからも分かるように舞台は極寒の地・アラスカ州アンカレッジ。実際にあった連続殺人事件をベースにしたクライム・スリラーで、実在した猟奇殺人犯ロバート・ハンセンと、彼を追うアラスカ州警察の刑事ジャック(ニコラス・ケイジ)との攻防を描いています。

全体的に映像はくすんだ寒色系でまとめられており、物語の舞台となる凍てつく街の空気が画面越しに伝わってきます。明るいシーンはほとんどなく、常に曇天か夜、あるいは雪景色。視覚的にも心理的にも冷たさと重苦しさがまとわりついてくる。被害者の一人でありながら生き延びた少女(ヴァネッサ・ハジェンズ演じる)の脆さと必死さも相まって、胸がざわつくような場面が続きます。

犯人はすでに分かっているのに、証拠が足りない。何度も取り調べを行い、証言を集め、裏を取るも、核心に迫れない。ジャックたちは、ついに別件で逮捕状を取り、なんとか自白に追い込もうとする。ここまでの展開は手に汗握る緊張感で、よく練られた脚本だと感じました。

しかし──惜しむらくは、クライマックス以降の展開。もっと劇的な逆転劇や心理的な駆け引きがあるかと思いきや、意外にもあっさりと事件が解決してしまい、正直拍子抜けしてしまったのも事実です。実話ベースゆえの制約もあるのでしょうが、「あれ、これで終わり?」という一抹の物足りなさが残りました。

とはいえ、ニコラス・ケイジの抑えた演技や、ヴァネッサ・ハジェンズのシリアスな演技、そしてアラスカという異質な土地が生む空気感など、観るべきところはたくさんあります。特に「真犯人は分かっているのに捕まえられない」という焦燥感が、よく演出されていました。

インフルエンザの退屈な隔離期間を、ただの寝時間ではなく、思わぬ“映画体験”の時間に変えてくれた一本。そんな思い出補正も含めて、個人的には観てよかった作品のひとつです。



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1964年生まれ。糖尿病を患ってから、自転車と歩くことを趣味にしています。毎日クスリ飲んでます。

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