丸ノコの刃を替えたら切れ味するどくなった

私が使用している丸ノコは、京セラ（旧リョービ）製の「MW-46A」という廉価モデルです。このモデルはDIY初心者にも手が出しやすい価格帯でありながら、基本的な作業には十分対応できる性能を備えていると考えます。

購入時に付属していたチップソー（丸ノコの刃）は24P（刃数24枚）のものでしたが、最初のうちは「こんなものか」と特に深く考えずに使用していました。切断面も多少ささくれが残るものの、DIYレベルであれば許容範囲だろうと感じていたのです。

ところが、使用を重ねるうちに、私は重大なミスを経験することになります。特に初期の頃は、安全対策や正しい使用方法に対する理解が浅く、いわゆる「キックバック（材料や刃が跳ね返る現象）」を複数回起こしてしまいました。丸ノコ本体が突然自分の方へ飛び出したり、切断中の木材がものすごい勢いで前方に吹き飛ぶなど、とても危険で恐ろしい思いをしました。この経験がトラウマとなり、一時期は丸ノコの使用自体に強い不安を感じ、使用を避けるようになってしまいました。

しかし、最近になって再び木材の切断が必要となり、今度こそ安全に正しく使いたいという思いから、丸ノコの使い方や刃の種類について改めて調べ直しました。その中で、丸ノコの刃（チップソー）には用途や仕上がりに応じてさまざまな種類があり、刃数や素材、価格も非常に幅広いことを初めて知りました。

特に気になったのが「刃数」です。付属していた24Pの刃では切断面の粗さが気になっていたため、思い切ってその倍以上となる52Pの高刃数タイプの刃に交換してみることにしました。実際にこの新しい刃を使って、1820mmの2×4材を3本、それぞれ200mmずつ、合計24本に切り分けてみたところ、驚くほどきれいな切断面に仕上がりました。ささくれもほとんどなく、切断中の音や振動も少なく、非常に快適に作業することができました。

さらに今回は、以前の反省を踏まえ、安全対策にも万全を期しました。材料の固定、刃の進行方向、体の位置取りなどに細心の注意を払ったことで、キックバックのような危険な事態は一度も起こらず、安心して作業を進めることができました。

一時は手鋸で地道に切ることも検討しましたが、正しい使い方をしっかり学び、安全に配慮すれば、やはり丸ノコほど効率的で便利な道具はないと実感しました。

なお、最後に一つ注意点があります。刃を購入する際には、丸ノコ本体に適合するサイズを事前にしっかり確認しましょう。私はうっかり本来必要な147mmの刃を買うべきところを誤って165mmの刃を購入してしまい、返品という余計な手間がかかってしまいました。購入前の確認は怠らないようにしましょう。