
シーラント(Sealant)剤とは、もともとは自転車やオートバイのパンク防止剤として開発されたものです。タイヤに小さな穴が開いたとき、その瞬間に内部のシーラント剤が反応し、穴を自動的に塞いでくれるという優れもの。
穴が小さい場合には、走行中にパンクに気づかないことすらあるほどで、特にロードバイクやグラベルバイクなど、長距離・高圧での走行が多い車種には心強いアイテムです。
近年では、単なるパンク対策を超えて、**チューブレスレディ・タイヤやチューブレスホイールの“空気漏れ対策”**としても広く利用されています。特にチューブレスシステムでは、ビード部の密着が不完全だとエアがじわじわと抜けてしまうことがあり、こうした“微細なエア漏れ”にもシーラント剤が有効です。

私自身も、チューブレスレディ仕様のホイールでエアの保持性にやや不安を感じていたため、シーラント剤を導入しています。
今回使用したのは、後輪のホイール。
注入から12日が経過し、どの程度の空気が保たれているかを確認してみました。
2月24日、注入直後に空気圧を7.2barに設定し、約45kmのライドを実施。その後は特に乗らず、そのまま保管していました。
そして今日、気になる空気圧を測定してみると…3.7bar。
約半分の圧にはなっていましたが、それでも12日間でこの減り具合なら、個人的には「上出来」と感じています。
もともとチューブレスレディタイヤは、少なからずエアが抜ける前提で設計されていますし、完全密閉はなかなか難しいものです。
この結果を見る限り、シーラント剤の効果はしっかり発揮されていると言ってよいでしょう。走行前に軽くエアを足すだけで済む程度なので、今後の運用もかなり楽になりそうです。
引き続き、経過観察を続けつつ、次はフロントホイールにもシーラントを入れてみようかと思案中です。
タイヤトラブルのストレスから少しでも解放されるための、小さな工夫と手間。やってみる価値は十分にあります。
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