
静岡県の山あいにある寸又峡(すまたきょう)温泉に行ってきました。メンバーは、おじさん5人。気の置けない仲間との、いわば“男子旅”です。
出発前は「どうせ寂れた温泉街だろう」なんて、正直少し侮っていたところもありました。昭和の香り漂う、ちょっと古びた町並みを想像していたのですが――その予想は見事に裏切られました。到着してみると、観光客の姿も多く、若いカップルや家族連れ、そして海外からの旅行者の姿もちらほら。小ぢんまりとはしているものの、温泉街にはどこか活気があり、地元の人々の温かさと自然の雄大さが調和した、居心地の良い空間が広がっていました。
名物の「夢の吊橋」も渡りましたが、紅葉シーズンには川面に映る赤や黄色がまるで絵画のようになるそうで、それも納得の美しさ。早朝や夕方には、川霧がかかり幻想的な雰囲気にも包まれると聞き、次はぜひそのタイミングで訪れてみたいと思いました。
旅の途中、近くを走る大井川鐵道のSL(蒸気機関車)を見に行くことに。川にかかる鉄橋の上で、SLが来るのをひたすら待つこと約30分。風も少し冷たくなってきた時間帯でしたが、それを忘れるほど、汽笛の音とともに煙を吐きながらゆっくり現れた黒い車体には、妙な迫力とノスタルジーが同居していて、じわじわと感動が押し寄せました。
「SLって、こんなに良かったっけ?」と口にしたのは、たぶん全員一致。スマホで写真や動画を撮りながら、誰もが少年のような顔つきになっていたのが面白かったです。
温泉では、ぬるめの硫黄泉にじっくりと浸かりながら、仕事の話から昔話、今さら誰にも言えないような本音まで飛び出して、笑いの絶えない時間を過ごしました。こうして年齢を重ねても、気兼ねなく馬鹿話ができる仲間がいることのありがたさを、しみじみと感じた旅でもありました。
寸又峡温泉。アクセスは少し不便ですが、それもまた“旅らしさ”のひとつ。次は紅葉の季節か、あるいは雪の舞う頃にもう一度訪れてみたい、そんな気持ちにさせてくれる素敵な場所でした。

最寄りのJR駅ですが、初めて利用しました。
ここから3分で集合場所の名古屋駅に着きます。

200Km弱走って、島田市川根町家山。

その家山にある駿遠橋でSLを待ちました。

昼食も家山の「たいやきや」さん。
メニューは3種類で、ラーメンと焼きそばとおでん。そしてたいやき。

寸又峡へ。
ミルキーブルーの湖面に架かる吊橋があります。

ここから約1時間の歩き(往復)となります。


「夢の吊橋」、もうちょっといいネーミングは無かったのか…。

お世話になった「翠紅苑」さんにチェックイン。

食事風景。

翌日見に行った、奥大井湖上駅。
大井川鉄道の井川線は、日本で唯一のアプト式列車(急勾配を上るための鉄道システム)に乗れます。
アプトいちしろ駅と長島ダム駅の間だけが、アプト式のようです。

千頭駅横にある道の駅「音戯の郷」。

最後にしつこく温泉に入る。
名号温泉うめの湯。
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