チェッキー・カリョ主演、海外連続ドラマ『ザ・ミッシング~囚われた少女~』 のあらすじ・感想など

2018年5月9日水曜日

ドラマ 連続ドラマ(海外物)

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私的評価

シーズン1である『『ザ・ミッシング~消えた少年~』が面白かったので、このシーズン2を観ないわけにはいきません。
Amazonプライムビデオでの視聴です。

シーズン2ということで、モヤモヤ感が残った「消えた少年」の行方を追うのかと思いきや全く別の事件でした。手に汗握るストーリーの展開でとても楽しめたドラマでした。

★★★★☆

作品概要

脚本はハリー・ウィリアムズ、ジャック・ウィリアムズの兄弟。
製作総指揮はエレイン・パイク、チャールズ・パティンソンほか。
主演はチェッキー・カリョ、その他出演者にはデヴィッド・モリッシー、アビゲイル・ハーディンガムほか。

英BBCと米国の合作で、2016年に放送されました。全8話。2003年に失踪した女性が11年後に町に現れ保護され、家族のもとに帰って来る。それを機にかつて捜査を担当したが未解決となっている別の失踪者ソフィー・ジルーの件を元刑事のジュリアン・バティストが再捜査する、ドイツのイギリス軍駐留地を舞台にしたミステリードラマです。

作品の紹介・あらすじ

ゴールデン・グローブ賞にもノミネートされた本格ミステリーシリーズの第2弾。誘拐されたイギリス人女性が11年後に突然現われ…。元警部ジュリアンが事件の真相に迫る。
旅行先のフランスで行方不明になったイギリス人少年と彼を捜し続ける父親を描いた、英国BBCと米国の合作ドラマ「ザ・ミッシング〜消えた少年〜」。そこで活躍した元警部のジュリアンが、新たに10年以上前に少女が失踪(ミッシング)した事件の謎に挑む続編。
物語の舞台はドイツ、イラク、スイスとスケールアップし、前シーズン以上の急展開や緊迫感にあふれている。前作のロケ地ベルギーに加え、新たにモロッコ、ドイツでもロケを敢行。今シーズンも過去と現在が交互に描かれることで、少しずつ事件の謎が解き明かされていく重厚なストーリーとなっている。出演は前シーズンに続いてジュリアン役に『ニキータ』や「ベル&セバスチャン」2部作など映画界で活躍する実力派男優、チェッキー・カリョ。ドラマ「ウォーキング・デッド」で総督(ガバナー)を演じたデヴィッド・モリッシー、ドラマ「MI-5 英国機密諜報部」第1〜3シーズンに出演したキーリー・ホーズらが共演。このシリーズは英国BBC Oneで2016年10〜11月に放送された。
WOWOW(ザ・ミッシング~囚われた少女~)

感想・その他

これはシーズン1『消えた少年』の続編にあたるシーズン2で、内容も演出もさらにパワーアップした仕上がりになっていました。

今回も事件の真相を追うのは、フランス人の元警部、ジュリアン・バティスト。演じるのはチェッキー・カリョ。彼の渋みと哀愁を帯びた演技が、ドラマ全体の空気をピリッと引き締めています。過去のトラウマと身体的な限界を抱えながらも、諦めずに真実を追い続ける姿には、単なる刑事ドラマ以上の深みがあります。

物語は2002年、2014年、そして現在の三つの時系列を行き来しながら進みます。前作でも2つの時代を行ったり来たりする構成が特徴でしたが、今作ではそれがさらに複雑になり、正直なところ、観ていてちょっと疲れます。気を抜くと「今これは何年の話だったっけ?」と混乱してしまう場面も多々ありました。でも、それを補って余りあるだけの緻密な構成とスリリングな展開があり、気づけばどんどん引き込まれていました。

謎が少しずつ、しかし着実に解き明かされていく過程は見応えたっぷりで、「えっ、そうだったの!?」と驚くような展開もあちこちに散りばめられています。伏線の張り方と回収のタイミングが絶妙で、一話観るたびに「次が気になる!」という気持ちにさせられる構成力は見事。まさに“続きが観たくて仕方ない”タイプのドラマで、気づけば深夜まで一気見してしまう、そんな作品です。

そして、シーズン1との大きな違いとして挙げたいのが、結末の後味。シーズン1は観終わった後に重たいモヤモヤが残る、非常に現実的で苦い余韻を残す作品でしたが、今回のシーズン2はしっかりと事件が解決し、視聴者としてもスッキリとした気持ちで見終えることができました。もちろん、それまでの過程ではつらい描写もありますが、それを乗り越えた先に「真相と希望」がきちんと提示される点で、バランスのとれた仕上がりになっていると思います。

一方で、やや苦笑してしまったのが、捜査にあたる地元警察や軍警察の描かれ方。シーズン1では地元の女性警官が捜査を担当していましたが、彼女の仕事ぶりがあまりに頼りなく、思わず「それじゃあ解決しないよ」とツッコミたくなるレベル。シーズン2では舞台を変え、イギリス軍警察の女性が登場しますが、こちらもまたなかなかの“ダメっぷり”。証拠の扱い方や捜査の詰めの甘さなど、「100年かけてもこの人たちじゃ解決しないな」と思わせられる場面が多く、ある意味ユーモラスでもありました。現実では笑えない話ですが、ドラマの中ではちょっとした息抜きポイントかもしれません。

とはいえ、最終的にすべてをつなぎ合わせて真相へとたどり着くのは、やはりジュリアン・バティスト。彼の存在がなければ、事件は永遠に闇の中に葬られていたかもしれません。渋くて繊細で、どこか壊れかけている彼の姿が、この作品の最大の魅力だと改めて実感しました。

重厚な人間ドラマとサスペンスが巧みに絡み合った『ザ・ミッシング~囚われた少女~』は、前作を観た人なら間違いなく満足できる出来栄え。むしろこちらの方が好み、という人も多いかもしれません。観終わった後に「ああ、観て良かった」と静かに思える、そんな秀作でした。



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1964年生まれ。糖尿病を患ってから、自転車と歩くことを趣味にしています。毎日クスリ飲んでます。

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