
子猫のクウと関根さん(通称:ミイ)が我が家にやって来て、早くも一か月半が経ちました。
最初の頃は、先住猫のキイとの距離感にとても気を遣いました。猫同士の相性はとても繊細で、最悪の場合、一緒に暮らすことすら難しくなるという話も耳にしていたからです。
我が家でも、当初は1階と2階を分ける“別居生活”からのスタートでした。キイは2階の静かな部屋にこもり、まるで子猫たちの存在を拒絶するかのように距離を取り続けていました。そんな様子を見るたび、無理をさせてしまったのではないかと心が痛む日々でした。
でも、時が少しずつその距離を縮めてくれたようです。 ある寒い日の夜、誰もいない暗い部屋でひとりポツネンとうずくまっていたキイが、ふいに1階のリビングへと姿を見せました。暖房の効いた部屋に引かれたのか、子猫たちの無邪気さに心がほぐれてきたのか――正確な理由は分かりません。でも、それからというもの、キイは徐々にリビングに顔を出すようになり、今では子猫たちと同じ空間で過ごす時間も増えてきました。
写真を見れば、その変化は一目瞭然。あの気難しく孤高だったキイが、今ではクウや関根さんとそれなりの距離感で共に過ごしています。とはいえ、まだまだ仲良しとは言えません。無邪気すぎる子猫たちは、キイに構わず体当たりし、じゃれつき、追いかけ回します。中年猫としてのプライドもあるのか、逃げ惑うキイの背中には、どこか疲れの色が見えて少し切なくなります。
でも、ふと思い出しました。
キイ、あんたも昔はそうだったじゃないか。
まだ小さかった頃、今は亡きリンに向かって、同じようにしつこく追いかけて、じゃれて、怒られて…。
あの時のリンの気持ち、今のキイにはよく分かるんじゃないかな。
世代は巡り、立場も変わる――猫の世界も、人の世界も、きっと同じなんですね。
0 件のコメント:
コメントを投稿