
エブリイを購入してから、気がつけばもう半年が経過しました。
納車日は2023年5月25日。そして、ちょうど半年後となる同年11月25日――エンジンオイル交換を促すランプが、ぴたりとタイミングよく点灯しました。
もっとも、そんなランプの有無に関係なく、私の中では「そろそろオイル交換したいな…」という気持ちが高まっていたところ。実のところ、納車した日から、次のオイル交換は「自分の手でやってみたい」と思い続けていたのです。
ただし、悩んでいたのも事実。
というのも、自動車歴40年にして、自分でエンジンオイルを交換したことが一度もなかったから。オイル交換といえばディーラーやカー用品店に任せるもの…という感覚が長年染みついていました。
それでも今回は、「エブリイならできるかも」という根拠のない自信と、DIY熱が勝ち、ついに挑戦を決意。
自分の手で整備する第一歩として、ちょっとしたワクワク感を覚えながら準備に取りかかりました。

まずは作業の基本、安全確保から。
フロアジャッキで車体前部を持ち上げ、しっかりとジャッキスタンド(ウマ)を噛ませて固定。これで車体の下に潜る準備は万端です。
オイル抜きまでは非常に順調でした。ドレンボルトも素直に外れてくれて、古いオイルが気持ちよく排出されます。しかし、問題はオイルフィルターの取り外し。
これが想像以上に固く締まっており、手持ちのトネ(TONE)製のオイルフィルターレンチでは、遊びがほとんどなくて逆に外れにくく、しまいには外したフィルターがレンチから抜けなくなるというトラブルに。
仕方なく、ウォーターポンププライヤーを持ち出してフィルター本体を潰しながらようやく取り外すことができました。初めてのDIY整備には付き物の“想定外”ですが、これも経験。次回はフィルターレンチの使い方に注意し、浅掛けで慎重に作業しようと学びました。
廃油の処理にはエーモン製の「ポイパック2.5リットル」を使用。
ところが、エブリイのエンジンオイル総量はフィルター交換込みで約2.8リットル。少し余裕を見ていたつもりでしたが、実際には足りず、パックの容量が限界に。やはり次回からは余裕をもって「4.5リットル用」を用意しておいた方が安心だと実感しました。

今回の整備にあたって、トルクレンチも事前に準備していたのですが、いざ締め付けとなると、手慣れたメガネレンチの方が扱いやすく、ついそちらで締めてしまいました。
とはいえ、「オーバートルクは厳禁!」という情報が頭にこびりついており、あまり強く締めすぎるのも怖くて、締め具合に少し不安が残るのも事実…。こればかりは今後の経過観察で確認していこうと思います。
オイルの注入はまず2.5リットルを入れ、エンジンを少しかけてオイルを循環させた後、0.3リットルほど追加。
エブリイの指定量(フィルター交換時)である2.8リットルに、だいたい目分量で合わせました。手持ちのオイルジョッキは3リットル容量で、目盛りが0.5リットル刻みしかないため、端数の調整は感覚頼みでしたが、レベルゲージで確認しつつ無事に規定範囲内に収めることができました。
こうして、初めてのオイル交換DIYは無事に終了。
手は汚れ、思いがけない苦戦もありましたが、終わった後の達成感はひとしおです。自分のクルマに、自分の手をかける――これが思った以上に楽しく、また愛着もさらに深まりました。
これを機に、今後も少しずつメンテナンスの幅を広げていきたいと思っています。次はどこをいじろうかな…と、すでに次回が楽しみになっています。

収納付きベンチ兼テーブル兼ベッドのズレを確認するため30Kmほど走行しましたが、これはオイル交換後のオイル漏れの確認のための走行でもありました。
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