エアコンのスイッチを入れた瞬間から、鼻をつくようなカビのにおいが吹き出し口から漂ってきます。あまりの刺激臭に、目がシバシバするほど。あまりに不快で、エアコンを切って窓を全開にして走る方がはるかに快適という始末です。昨年の夏にはこんな異臭はまったく感じなかったので、おそらくこの1年で内部にかなりのカビが繁殖してしまったのではないかと推測しています。
まずはエアコンフィルターのチェックから着手。フィルターは今年2月に新品に交換したばかりで、取り外してみても見た目にはほとんど汚れておらず、カビ臭の元凶とは思えませんでした。
次に確認したのがブロアファン。こちらも取り外して確認してみましたが、羽根やケース内部に目立つ汚れやカビの痕跡は見られず、思いのほか清潔な状態でした。
そして、残るはエアコンの心臓部・エバポレーター。この部分はダッシュボードの奥にあり、通常の手段では目視確認が難しいのですが、臭いの原因としては最有力候補です。外気や車内の湿気を冷却するエバポレーターは、結露によりカビや菌が発生しやすく、放っておくと悪臭の温床になります。
そこで今回は、少し奮発してイチネンケミカルズ製の「車用 エバポレーター洗浄剤」を購入しました。細いノズルで噴霧することでエバポレーター内部まで洗浄液を行き渡らせ、カビや雑菌を除去してくれるというものです。YouTube等でいろいろ調べ、エブリイ(DA17V)にはブロアファンとエバポレーターの中間にアクセスできる蓋があり、それを外して泡タイプの洗浄剤と注入しました。説明書をよく読みながら慎重に作業を進め、なんとか無事に洗浄を終えることができました。
施工後、再びエアコンを入れてみると――あの鼻を突くカビ臭が、嘘のように軽減されていました。完全に消えたと言っても過言ではありません。目がシバシバするような刺激は明らかに和らぎ、快適に車内で過ごせるレベルにはなりました。
カビを発生させない方法として、エアコン内部に残った湿気を取り除くことです。エンジンを停止する前にひと手間かけましょう。エアコンを停止してから最大風量で15分、もしくは暖房の最大温度に切り替えて10分ほど送風をおこなっておくと、エアコン内部の湿気が効率的に除去できるようです。しかし、私にはとても実施できそうにない方法です。

エアコンフィルターはまだまだキレイでした。

ブロアファンもキレイでしたが、一応水で洗いました。

ここに洗浄剤を注入しました。

このように泡でいっぱいになり、15分ほどで泡がなくなりました。その後、洗浄剤の使用方法の通り、エアコンを10分ほど稼働させて終了です。
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