日曜日に泊まるということで、観光客も少なめだろうと勝手に思い込んでいたのですが、現地に着いてみると予想は大外れ。湯畑周辺はかなりの人出で賑わっていて、その活気に驚かされました。近年、温泉街というと少し寂れた印象のところも少なくない中で、草津は例外でした。街並みは整備されているのに風情を失っておらず、古き良き雰囲気と今風のにぎわいが共存している印象を受けました。
また、個人的にはちょっとした体調面での嬉しい変化もありました。私は毎年この時期になると、手の指先に小さな水ぶくれのようなものができて、それが破けると皮膚がカサカサ、バリバリに荒れてしまうという異汗性湿疹のような症状が出ます。しかし、草津の硫黄泉に数回入ったことで、明らかにその症状が緩和されたのを感じました。もちろん一概に温泉のおかげだとは言い切れませんが、少なくとも湯上がり後の指先の調子は断然良くなり、二日経った今でも調子の良い状態が続いています。
行きの道中では、長野県上田市の「稲倉の棚田」と「真田氏歴史館」、さらに「真田氏館跡」も見学しました。稲倉の棚田は、以前訪れた三重県の丸山千枚田と比べると規模は控えめですが、手入れが行き届いており、風に揺れる稲の若葉がとても清々しく、目にも心にも優しい場所でした。真田氏歴史館は、大人250円というリーズナブルな入館料で、真田一族に関心がある人ならばなかなか楽しめる内容でした。展示は派手さはありませんが、丁寧に構成されていて、歴史好きにはしみじみと面白いスポットです。
復路では、今回の旅のハイライトのひとつ、志賀草津道路(国道292号)を通って渋峠へ向かいました。ここは標高2,172mに位置する「日本国道最高地点」がある場所で、以前から一度は訪れてみたいと思っていた念願の場所。今年は例年より一か月遅れで5月22日に冬季通行止めが解除されたそうで、まさにギリギリのタイミングでのチャンスでした。
エブリイ(我が愛車の軽バン)にはちょっときつい急勾配とカーブの連続でしたが、それを補って余りある絶景が広がっていて、私は正直、あの有名なビーナスラインよりもこちらの景色の方が好みです。渋峠を越えた後は、熊の湯スキー場を横目に県道66号へ入り、さらに国道406号を経由して善光寺へ。そこから白馬方面に向かい、最後は閉園間際ギリギリで安曇野の大王わさび農場にも立ち寄り、わさびの清流を眺めながら旅の締めくくりとなりました。

稲倉の棚田

真田氏館跡


草津温泉


渋峠



横手山ドライブイン

善光寺

大王わさび農場
2 件のコメント:
ご開帳の年に逆回りで訪ねました
草津道路は良いですね♪
渋峠でパンを頬張りながら
伊北までしかない頃に
よくぞ何年も来たなぁと
思い出共々噛み締めました
ranranさん、コメントありがとうございます。
長野自動車道を使わない冬季の志賀高原までは長いですよね。若かった当時はスキーに行ける楽しみで、苦にもならなかったのでしょうね。私は一度だけ連れて行かせてもらいました。松本辺りのドライブインで休憩したのが、なぜか一番記憶に残ってます。
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