2025年3月22日(土)、気温は23℃で雲一つない快晴。春の柔らかい陽射しと心地よい風が作業意欲を後押ししてくれる、まさにオイル交換日和と呼ぶにふさわしい一日です。
本日のメニューは、ミッションオイルと前後デフオイル(フロント・リア)の交換。車にとっての“血液”とも言えるオイルを新しくすることで、走行フィーリングの改善はもちろん、長く付き合っていくためのメンテナンスとしても重要な作業です。
まず取りかかったのはミッションオイルの交換。
工具は10mmのドレンプラグソケットを使用。手順としては、フィラープラグ → ドレンプラグ の順に外していきます。これは必ず守るべき基本。先にフィラープラグが外れないと、ドレンだけ抜いてしまった後でオイルを入れられない、というトラブルになりかねません。
フィラープラグを緩めるには、思いのほか力が必要でした。固着していたのか、レンチに体重をかけるようにしてようやく回るという状態。それでも工具を壊さないよう、じっくり慎重にトルクをかけていきました。ようやく外れた瞬間は、ちょっとした達成感すら覚えます。

ドレンプラグの磁石にはかなりの鉄粉が付いてましたが、抜いたオイル自体はそんなに汚れている感じはしませんでした。

フィラー・ドレンプラグ共に、締め付けトルクは23N・mです。自転車用に買ったトルクレンチを久しぶりに使ってみました。

ここは液体ガスケットを塗布する必要があります。
このホルツの液体ガスケットを買いましたが、液体ガスケット自体、初めて使用です。適当に指で付けました。

オイルの注入は、この400ccオイル差しを使いました。注入口を火で炙って曲げてあります。
エブリイ(MT/4WD)のミッションオイルは2.6ℓなので、ここにオイルを7回入れないといけません。とても面倒でした。やはり灯油を入れるポンプなど、他の方法を考えた方が良さそうです。
ミッションオイルは、スズキの指定オイルを使いました。

次に取りかかったのは、リアのデフオイルの交換作業です。
正直なところ、先ほどのミッションオイル交換だけでかなり体力を消耗してしまい、作業中の写真はほとんど撮れていません。特にオイルの注入に手こずったせいか、作業が終わった時点で小さな達成感と同時に、ぐったりとした疲労感が…。そんなわけで、ここからは文章のみでの記録となります。
リアデフのドレンプラグを外してオイルを排出。出てきたオイルを見た限りでは、それほど汚れている印象はありませんでした。色もまだ透明感があり、金属粉もごくわずか。前回の交換からの走行距離が少なかったことも関係しているのかもしれません。
デフオイルの指定粘度は75W-85。しかし、スズキ純正のデフオイルはなぜか妙に高価。コストパフォーマンスを重視して、今回はトヨタ純正 ギヤオイルスーパー 75W-90を使用しました。粘度に若干の違いはありますが、使用実績も多く、街乗り中心の使用であれば特に問題はないと判断しています。
用意したのは1リットル缶を2本。リアデフの容量は約1.3リットル、フロントは約0.6リットルなので、ちょうどよい分量でした。
リアのドレンプラグに使用されているガスケットは「潰れるタイプ」なので、必ず新品に交換する必要があります。今回は事前にパーツを取り寄せておきました。
・ドレン側ガスケット:スズキ純正品番 09168(12.1×16.2×3.7)
・フィラー側ガスケット:スズキ純正品番 09168-20002(20.5×30×1.5)
こういった消耗品の交換を怠ると、最悪オイル漏れにつながりかねません。たかがガスケット、されどガスケット。気を抜かず、しっかりと交換しておきました。
あとはしっかりと各プラグを規定トルクで締め付けて、作業完了。

フロントデフのオイル交換は、エンジンのアンダーカバーを外します。10mmボルトが4個、プラスチックのクリップが4個です。

ここで問題が発生しました。事前に調べたフィラープラグ(ドレンプラグも)の形状が、実際のものと違っていました。
フィラーのプラグは24mmの六角ソケットプラグが必要で、そんなものありません。ここで作業を中止し、アンダーカバーを戻しました。フロント側は次回エンジンオイル交換時に、一緒に交換することにします。
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