昭和の頃、公共トイレや列車の便所でよく見かけた「腰掛便器の使い方」と書かれたステッカー。
先日、草津温泉のとあるホテルのバスルームで、まさかの再会を果たしました。
言うまでもなく、洋式トイレの正しい使い方を案内するためのステッカーです。
今の若い世代にはピンと来ないかもしれませんが、かつて和式トイレが当たり前だった時代には、洋式便器の正しい使い方を知らずに、便座の上に立ってしゃがむ人が本当にいたのです。
逆に今では、和式トイレの使い方を知らない人のほうが多いかもしれません。
かつて聞いた話では、外国人旅行者が金隠しにお尻を乗せてしまったり、洋式と同じ向きで便器にまたがってしまったりと、誤った使い方をしてしまうこともあったとか。日本人でも、和式にほとんど触れたことのない若い世代にとっては、和式便器はもはや「過去の遺物」なのかもしれません。
私の実家のトイレは、物心ついたころには、まだ汲み取り式のいわゆる「ぼっとん便所」でした。
足元には小さな採光窓があって、妙に明るい印象があったのを覚えています。
やがて時代の流れと共に水洗式に切り替わりましたが、その工事がいつだったのかは、まったく記憶に残っていません。工事中のトイレ問題はどうしていたんだろうか。
天井付近に設置されたタンクから長い紐が垂れていて、それを引っ張るとゴボゴボと音を立てて水が流れる――そんな仕組みでした。その紐の先についていたレバー(握るところ)の色は、やけに彩やかなスカイブルーでした。
お腹が痛いときの和式、とくに夏なんかは最悪でした。
長時間しゃがんでいると足は痺れるし、ふくらはぎから太ももにかけて汗が滲んで不快なことこの上ない。
それに比べると、洋式トイレは本当に天国のように快適です。
結婚してから自宅に設置した便器は、当然ながら洋式でしたが、それでも私は40歳くらいまでは外出先のトイレで洋式と和式が選べる場合、迷わず和式を使っていました。
他人と共有する便座にどうしても抵抗があったのです。
やむを得ず洋式を使う際は、トイレットペーパーを何重にも敷いてから座るのが習慣でした。
ところが、年齢を重ねるごとに膝への負担を考えるようになり、今ではすっかり洋式派。
公衆トイレの便座にも、あまり神経質にならなくなりました。
今ではトイレットペーパーを敷くこともなく、堂々と腰を下ろしています。
そして、個人的にはもう一つ、どうしても欠かせないのがウォシュレットの存在。
お尻を洗わないと、どうにも気持ちが悪くて落ち着かない。
自宅に限らず、外出先でもウォシュレットの有無が気になるようになりました。
もうウォシュレット依存症といっても過言ではないくらいです。
先日、草津温泉のとあるホテルのバスルームで、まさかの再会を果たしました。
言うまでもなく、洋式トイレの正しい使い方を案内するためのステッカーです。
今の若い世代にはピンと来ないかもしれませんが、かつて和式トイレが当たり前だった時代には、洋式便器の正しい使い方を知らずに、便座の上に立ってしゃがむ人が本当にいたのです。
逆に今では、和式トイレの使い方を知らない人のほうが多いかもしれません。
かつて聞いた話では、外国人旅行者が金隠しにお尻を乗せてしまったり、洋式と同じ向きで便器にまたがってしまったりと、誤った使い方をしてしまうこともあったとか。日本人でも、和式にほとんど触れたことのない若い世代にとっては、和式便器はもはや「過去の遺物」なのかもしれません。
私の実家のトイレは、物心ついたころには、まだ汲み取り式のいわゆる「ぼっとん便所」でした。
足元には小さな採光窓があって、妙に明るい印象があったのを覚えています。
やがて時代の流れと共に水洗式に切り替わりましたが、その工事がいつだったのかは、まったく記憶に残っていません。工事中のトイレ問題はどうしていたんだろうか。
天井付近に設置されたタンクから長い紐が垂れていて、それを引っ張るとゴボゴボと音を立てて水が流れる――そんな仕組みでした。その紐の先についていたレバー(握るところ)の色は、やけに彩やかなスカイブルーでした。
お腹が痛いときの和式、とくに夏なんかは最悪でした。
長時間しゃがんでいると足は痺れるし、ふくらはぎから太ももにかけて汗が滲んで不快なことこの上ない。
それに比べると、洋式トイレは本当に天国のように快適です。
結婚してから自宅に設置した便器は、当然ながら洋式でしたが、それでも私は40歳くらいまでは外出先のトイレで洋式と和式が選べる場合、迷わず和式を使っていました。
他人と共有する便座にどうしても抵抗があったのです。
やむを得ず洋式を使う際は、トイレットペーパーを何重にも敷いてから座るのが習慣でした。
ところが、年齢を重ねるごとに膝への負担を考えるようになり、今ではすっかり洋式派。
公衆トイレの便座にも、あまり神経質にならなくなりました。
今ではトイレットペーパーを敷くこともなく、堂々と腰を下ろしています。
そして、個人的にはもう一つ、どうしても欠かせないのがウォシュレットの存在。
お尻を洗わないと、どうにも気持ちが悪くて落ち着かない。
自宅に限らず、外出先でもウォシュレットの有無が気になるようになりました。
もうウォシュレット依存症といっても過言ではないくらいです。
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