私的評価
Amazonプライムオリジナルドラマ『ジャック リーチャー ~正義のアウトロー~』シーズン3を観ました。シーズン3は全8話、Amazonプライムビデオでの視聴です。
3シーズン目に突入した本作。ファーストシーズンでは、主人公を演じるアラン・リッチのどこか垢抜けない演技が気になりましたが、シーズンを重ねるごとに違和感が薄れ、今作ではむしろリーチャーが格好良く見えてきました。
今回も大変面白く観ることができましたが、これはひとえにリー・チャイルドの原作の良さによるものでしょう。今作の原作は『宿敵』で、シリーズの中でも評価が高い作品だそうです。シーズン2ほどのスケールの大きさは感じられないものの、ストーリーは分かりやすく、最後まで楽しめました。
★★★★☆
作品概要
監督はサム・ヒル、ゲイリー・フレダー。原作はリー・チャイルドの小説シリーズ『宿敵』。
製作総指揮はニック・サントーラ、リー・チャイルド。
製作はスカイダンス・テレビジョン、Amazonスタジオほか。
出演はアラン・リッチソン、マリア・ステン、ソーニャ・キャシディ、ジョン・ベルヒトルト、ロベルト・モンテシーノス、オリヴィエ・リヒタースほか。
2025年2月よりAmazonプライムビデオで配信された、アメリカの犯罪スリラードラマです。元アメリカ陸軍憲兵隊捜査官で、鍛えあげられた肉体と類まれなる捜査能力を発揮するジャック・リーチャーの活躍を描きます。今回は過去の宿敵を成敗します。
作品の紹介・あらすじ
リーチャーが街中で誘拐されそうな学生に遭遇し、彼を救うために警官に発砲する場面から始まります。その後、リーチャーは10年前に死んだはずの男、クインを目撃します。クインはかつてリーチャーが追っていた陸軍情報部の元将校で、彼の部下の死に関与していました。この再会を機に、リーチャーはアメリカ合衆国司法省麻薬取締局(DEA)と協力し、麻薬密売組織の大物ベックの捜査に乗り出します。
リーチャーはベックの要塞のような屋敷に潜入し、行方不明となった潜入捜査官テリーサの救出と、宿敵クインとの対決を目指します。物語は、リーチャーの過去と現在が交錯しながら進行し、彼の洞察力と戦闘能力が試される展開となっています。最終的に、リーチャーはクインとの因縁に決着をつけるため、命を懸けた戦いに挑みます。
感想・その他
このドラマについてネットで検索していると、よく目にするのが興味深い撮影秘話の数々です。中でも特に話題になっているのが、主演のアラン・リッチソンと“敵側の巨漢用心棒・ポーリー”を演じたオリヴィエ・リヒタースとの壮絶な格闘シーンの裏話です。アラン・リッチソンといえば、筋骨隆々な体格と圧倒的な存在感を持つ俳優として知られていますが、そんな彼でさえ“赤子のように見えてしまう”と言われるほどの体格を誇るのが、オリヴィエ・リヒタース。彼の身長はなんと210センチを超え、まるでコミックから飛び出してきたかのようなボディビルダーでもあります。
そのリヒタースとの対決シーンでは、リッチソンが実際に“本物のパンチ”を食らってしまい、撮影中に意識を失ってしまったことを本人が明かしています。演技の範疇を越えた瞬間、リアルな“衝突”が発生していたのです。

リヒタースはこの役のために、約4か月間にわたって徹底したトレーニングを重ね、肉体の仕上げだけでなくアクションの動きも念入りに準備してきたとのこと。リッチソンとの一騎打ちに向けて、並々ならぬ覚悟で臨んでいたことがうかがえます。
ドラマの中では、一触即発の緊張感と重厚な肉弾戦が繰り広げられていますが、実際の撮影現場でもそれに負けないほどのリアリティと危険が存在していた――そう考えると、あのシーンに込められた迫力の理由にも納得がいきます。
たしかに、あの巨体から繰り出されるパンチを正面から受けたら、意識を失うのも当然かもしれません。画面越しにその凄まじさを感じる視聴者も多いはずです。
このように、ドラマの裏側には想像を超える努力と覚悟が詰まっており、だからこそあの名シーンが生まれたのだと思うと、改めて制作陣やキャストの本気度に敬意を抱かずにはいられません。
0 件のコメント:
コメントを投稿