
もう何年も、自転車のチェーンオイルにはFINISHLINE(フィニッシュライン)の「セラミック ワックス ルブ」を使い続けています。
私にとってこのオイルの最大の魅力は、なんといっても“チェーンが汚れにくい”こと。
ドライタイプのワックス系ルブであるため、砂ぼこりや汚れをほとんど引き寄せず、走行後でもチェーンの見た目がきれいなまま保てるのは、正直ありがたいポイントです。
ただし、欠点がないわけではありません。
ワックス系ゆえに潤滑成分の保持力が弱く、どうしても「走る前に毎回注油する」という作業が欠かせません。長距離ライドや雨上がりの路面では、さらにこまめなケアが必要になります。
それでも、帰宅後にはウェスで丁寧にチェーンを拭き取り、不要な油分やホコリを除去するようにしています。
こうした毎回の小さな努力(笑)のおかげで、今のところ「真っ黒でドロドロのチェーン」とは無縁。常に清潔で、見た目にも美しい駆動系を維持できているのが、ちょっとした誇りでもあります。

そんな中、気になって試してみたのが、エーゼット(AZ)の「チェーンルブ B1-003」。
こちらもワックス成分配合のドライタイプで、公式の説明では「PTEE(フッ素樹脂)配合で汚れにくく、長距離走行にも対応」とされています。価格もFINISHLINEよりだいぶ手頃だったことから、ダメ元で一本導入してみました。
実際に使ってみた感触としては、まずその粘度の違いに驚きました。
FINISHLINEのセラミック ワックス ルブがややドロッとしたミルキーな液体であるのに対して、AZのチェーンルブはかなりシャバシャバしており、水のような軽さを感じます。加えて、ちょっと独特なにおいがあり、好みが分かれるかもしれません(私は嫌いではありませんが)。
使い方としては、どうやらこちらも“走行前の注油”が必須。
チェーンへの密着性や持続性については、今のところまだ判断がつきません。とくにワックス系オイルは時間とともに性能の違いが見えてくるものなので、数百キロほど走ってみてから、本当のところが見えてくるでしょう。
現時点では「第一印象は悪くない」といったところでしょうか。潤滑性、静音性、汚れの付きにくさといった評価ポイントはこれからじっくり見ていきたいと思います。 コストパフォーマンスの高さも含め、もしAZ製が想像以上の実力を見せてくれたら、今後の“チェーンオイル主力交代”もありえるかも。次回のライドが、ちょっと楽しみになってきました。
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