
「窓を少し開けておけば、それで換気は充分じゃない?」
これまではそんな風に思っていました。実際、夏の夜でも山間部や風通しの良い場所であれば、窓をほんの少し開ければ車内の喚起は十分だろうと考えていたのです。
ところが、車中泊の経験が豊富な諸先輩方のブログやSNSなどを見ていると、みなさん揃って「換気扇」を自作されている様子。あまりにも多くの人が取り入れているので、次第に「これは何か理由があるに違いない」と思い始め、遅ればせながら私も作ってみることにしました。
といっても、複雑な構造のものは不器用な私には到底無理。そこで、極力シンプルに、そして手間を最小限にするため、プラダン(プラスチックダンボール)にUSBファンを取り付けるという、最も手軽そうなスタイルを参考にしました。完成したのが、下の画像にあるものです。
まず、車のリアサイドウィンドウの形に合わせてプラダンをカット。とはいえ、曲線が多くてピッタリ合わせるのが意外と難しく、何度か微調整を繰り返しました。その後、中央部分をくり抜いて、そこに市販のUSBファンを取り付けて固定。これだけでも、見た目はそれなりにそれっぽくなり、ちょっとした達成感がありました。
あわせて、反対側の窓に取り付ける「簡易網戸」も用意しました。こちらは換気扇で空気を排出したときに、吸気口として虫の侵入を防ぐためのものです。ただ、用意したのは片手サイズほどの小さな網戸で、正直なところ「これで本当に意味があるのか?」という疑問はぬぐえません。それでも何もしないよりはマシ、ということで一応取り付けてみました。

次に悩んだのが、ファンの電源供給方法です。はじめはモバイルバッテリーの購入を検討していましたが、いざ探してみると、USB出力機能のついた充電式のポータブル扇風機というものが売られており、こちらを代用できるのではとひらめきました。この扇風機自体にもファンがついていますし、そこからUSB給電も可能という優れもの。一石二鳥とはまさにこのこと。
こうしてなんとか形になった「自作換気扇」。まだ実戦投入はしていませんが、これで夏場の車中泊でも、車内の熱気を効率よく外に逃がすことができるはずです。何より、「自分で作った」という満足感もあって、少しワクワクしています。


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