私的評価
映画『キャッシュトラック』を観ました。Amazonプライムビデオでの鑑賞です。
ジェイソン・ステイサムが主演を務めるこの映画は、彼の得意とするキレのあるアクションシーンだけでなく、サスペンスの要素もしっかりと盛り込まれており、非常に楽しめる作品でした。テンポの良い展開と緊張感のあるストーリーによって、観ている間ずっと引き込まれ、飽きることなく最後まで集中して鑑賞できました。
しかしながら、やはりジェイソン・ステイサム主演作と聞けば、多くのファンが期待するのは激しい肉弾戦や格闘アクション。今回の作品では銃撃戦やガンアクションが中心となっていたため、もう少し彼の真骨頂とも言える格闘技の場面が増えていたら、より一層満足度が高まったのではないかと思います。彼の巧みな格闘スタイルや、スピーディーで迫力ある手に汗握るシーンをもっと観たいと感じるファンは多いはずです。
とはいえ、アクションだけに偏らず、サスペンス要素も巧みに織り交ぜたことで物語に深みが生まれ、ステイサムの新たな一面を垣間見ることができたのも事実。今後の作品では、彼らしさと新しい魅力のバランスがさらに絶妙に調和することを期待したいです。
★★★★☆
作品概要
監督・脚本はガイ・リッチー。原作はニコラス・ブークリーフの『ブルー・レクイエム』。
製作はアイヴァン・アトキンソン、ビル・ブロック、アンドリュー・ゴロフ。
主演はジェイソン・ステイサム、その他出演者にホルト・マッキャラニー、ジェフリー・ドノヴァン、ジョシュ・ハートネット、アンディ・ガルシア、スコット・イーストウッドほか。
2021年にアメリカとイギリスで製作されたアクションススリラー映画です。ウニコラス・ブークリーフの『ブルー・レクイエム』が原作で、2004年には同名の映画『ブルー・レクイエム』も作られています。
作品の紹介・あらすじ
解説
『リボルバー』などのガイ・リッチー監督とジェイソン・ステイサムが再び組んだクライムアクション。フレンチノワール『ブルー・レクイエム』をベースに、現金輸送会社に雇われた新人警備員をめぐるストーリーが展開。ジェイソンのほか、『アウトポスト』などのスコット・イーストウッド、『ホワイト・スペース』などのホルト・マッキャラニー、ドラマシリーズ「バーン・ノーティス 元スパイの逆襲」などのジェフリー・ドノヴァン、『ホワイト・ライズ』などのジョシュ・ハートネットらが共演する。
あらすじ
現金輸送専門の警備会社フォルティコ・セキュリティ社でキャッシュトラック(現金輸送車)の警備員として雇われた“H”ことパトリック・ヒル(ジェイソン・ステイサム)。彼は選び抜かれた猛者たちの中では地味な存在だったが、強盗に襲われた際に驚異的な戦闘スキルを見せる。その後再び強盗に遭遇した際には、Hの顔を見た襲撃犯たちが金も奪わずに逃げだす。同僚たちが彼の素性をいぶかしむ中、大金が集まる機会を狙った強奪計画が進んでいた。
シネマトゥデイ
感想・その他
監督のガイ・リッチーと言えば、かつて歌手のマドンナと結婚していたことで知られています。二人は2000年11月に結婚しましたが、その後2008年に離婚し、ガイ・リッチーはさらにモデルの女性と再婚しています。彼の監督作品は他にどれも観たことがないのですが、その中でも『リボルバー』は、主演にジェイソン・ステイサムを迎えていることもあって、ぜひ一度観てみたいと思っている作品です。独特な映像表現とストーリー展開で話題になったこの作品は、ガイ・リッチーらしいスリリングな演出が期待できそうです。本作で新たに同僚となる“H”という役を演じたのがジェイソン・ステイサム。そして、彼に対して何かと突っかかる警備員役にはジョシュ・ハートネットが配されていました。 実は、映画を観ている最中はまったく彼だと気づきませんでした。『ブラックホーク・ダウン』という大好きな映画で主演を務めていた彼だと、後で知って驚いた次第です。その時の印象とは全く違う役柄だったためか、気付かずに観てしまったのかもしれません。
そして、物語の最後に登場し、最も悪役として印象を残したのがスコット・イーストウッド。名前からもすぐにわかる通り、あの名監督で俳優のクリント・イーストウッドの息子です。しかしこちらも、観ている時は彼だと気づくことはなく、あとから知って思わず二度見してしまいました。親子で映画界を牽引する存在であることを改めて感じさせられました。
こうして振り返ると、キャストの豪華さや監督の経歴の奥深さに気づき、映画の見方がまた少し変わってくるように思います。今後もこのような意外な発見を楽しみながら、映画鑑賞を続けていきたいです。
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