二回目のウォーキングの際、熱田神宮でふと目に入った「古札納所」。そのときは軽く通り過ぎただけでしたが、氏神さまでも毎年15日に左義長が行われることを思い出し、「せっかくだから散歩がてら、古いお札を納めに行こう」と思い立ち、手元にあった古札を持って再び熱田神宮へ向かいました。
ところが、思った以上の人出にびっくり。正月の余韻がまだ残っているのか、境内は多くの参拝客でにぎわっており、歩くだけでも一苦労でした。4日の初詣時には確かに見かけたはずの古札納所が、どうしても見つからない…。境内をあちこち歩き回って探してみたものの、場所が撤収されたのか、人波に紛れてしまったのか、ついに見つけ出すことはできませんでした。
「せっかく来たのに…」と少し肩を落としながらも帰路についたのですが、ふと「もしかして…」と頭に浮かんだ場所がありました。それは、熱田神宮の境外摂社のひとつである高座結御子(たかくらむすびみこ)神社。途中の道すがら立ち寄ってみると、熱田神宮の喧騒とは打って変わって、そこには静かで落ち着いた空気が漂っていました。
境内には誰もおらず、冬の凛とした空気に包まれた佇まいは、心を落ち着かせるような清々しさを感じさせてくれました。そして、鳥居の先にちゃんと古札納所が設けられているのを見つけたときは、なんとも言えぬ安堵感が。しっかりとお札を納め、手を合わせて帰ってきました。
目的の場所が見つからなかったことから始まった小さな寄り道でしたが、かえって良い時間を過ごせたような気がしています。こうした偶然の導きもまた、神社詣での醍醐味かもしれませんね。
高座結御子神社の境内には、末社である高座稲荷社があります。
太閤秀吉が幼い頃、母に手を引かれお参りされたとの言い伝えから、別名、太閤出世稲荷と呼ばれており、立身出世と商売繁盛の御神徳があるとされます。
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