私的評価
Amazonオリジナルドラマ『ジャック・ライアン』を観ました。全8話、Amazonプライムビデオでの視聴です。
私のドラマの視聴スタイルは、自転車漕ぎ(ローラー台という、自転車を組み合わせて使用するトレーニング機器を使用)をしながら。時間は50分と決めています(この50分が、ドラマの視聴にはちょうどいいのです)。このローラー台トレーニングを月に20回ほどするので、観るドラマが枯渇してくる訳です。そんな時にプライム・ビデオで大々的に宣伝していたのが、このドラマでした。
そんな訳で、あまり期待しないで観始めたのです。それがいい意味で裏切られました。
★★★★☆
作品概要
原作は米ベストセラー作家のトム・クランシー。監督はモルテン・ティルドゥムです。
企画・製作総指揮はカールトン・キューズ、グレアム・ローランド。
主演はジョン・クラシンスキー、その他出演者にはアビー・コーニッシュ、ウェンデル・ピアースほか。
2018年8月31日よりAmazonビデオで配信されました。全8話。
作品の紹介・あらすじ
あらすじ
デスクワークについていたCIA分析官ジャック・ライアンはイスラムのテロリストの怪しい資金移動に気づき、新任の上司グリーアによって現場の仕事に投げ込まれる。中東に飛び容疑者を尋問するが、指導者のスレイマンには逃げられる。フランスでスレイマンの弟を見つけて殺すが、パリでのテロを防ぐことはできない。一方でスレイマンの妻ハニンは夫の行状に不安を抱いて逃亡する。ライアンはハニンを確保して情報を聞き出し、スレイマンを捕えようとする。スレイマンは生物兵器と放射性物質を使ってアメリカ合衆国にテロを仕掛ける。ライアンは恋人キャシーと大統領を守るためにスレイマンを阻止し、栄転したグリーアの後任となる。
Wikipedia(ジャック・ライアン (テレビドラマ)
感想・その他
主演のジョン・クラシンスキーといえば、どちらかというと“二枚目俳優”というよりは“親しみのある顔立ち”といった印象でしょうか。少しなよっとした、頼りなさすら感じさせる表情をしているのに、実は190cm超の高身長にがっしりした体格。まさに“顔は草食、体は肉食”タイプの俳優です。もし自分が女性だったなら、きっとこういうギャップに弱いだろうなと思わせる魅力があります。見た目からは想像もできないほど、アクションシーンでもよく動くんですよ。そんな彼が演じるCIA分析官ジャック・ライアンが、黒人でちょっと小太りの上司とともに、世界各地で巻き起こるテロ事件の真相に迫り、アメリカを危機から救っていく…というのが、このドラマの大まかな筋書きです。いわゆる“知能派アクション”とでも言うべきか、単なるドンパチでは終わらない、現代の国際情勢や情報戦、倫理的な葛藤まで描かれていて、かなり見応えのある内容になっています。
で、なにがよかったのか?――それは、私の“視聴環境”と大いに関係があります。私は普段、ローラー台に乗って自転車を漕ぎながら映画やドラマを観るのが習慣になっています。だいたい50分間の有酸素運動。これが、つまらない作品だととにかく苦痛なんです。時間は遅々として進まず、ペダルは重く感じ、心も体もグッタリ。逆に、ボクシングや総合格闘技などの試合映像、テンポの良いアクション映画などは、50分があっという間。まさに“気づけば汗だく”という充実の運動時間になります。
その点、『ジャック・ライアン』は文句なし。1話ごとにしっかりアクションがあり、物語の進行にもメリハリがあるので、全く飽きが来ません。走って、撃って、逃げて、追って、また撃って…と、手に汗握る展開の連続で、「次どうなるんだろう?」と夢中になっているうちに、こちらの運動もいつの間にか終了しているというわけです。
確かに、ラストはややあっさりめというか、少し拍子抜けするような展開ではありましたが、全体を通しての完成度は高く、十分に楽しめる作品でした。特に、ジョン・クラシンスキーの“実はデキる男”感がじわじわとにじみ出てくる感じがよくて、シーズンを重ねるごとに彼の魅力が増していくように思えます。
体を動かしながら観るのにちょうどいいテンポ、だけど内容も薄くない。そんなバランスのとれたドラマをお探しの方には、ぜひこの『ジャック・ライアン』をおすすめしたいです。ローラー台に乗らない方にも、もちろんおすすめですけどね(笑)。
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