
今回使用したシーラント剤は、実はかなり古いもので、購入したのはなんと2011年。手元にずっと保管していたものの、「さすがにこれはもう使えないかも…」と半分あきらめ気味でした。
しかし、いざ使ってみると驚くほど問題なし。中身はしっかり流動性があり、注入もスムーズで、固まりや分離といった不具合も一切ありませんでした。保存状態が良かったこともあるのでしょうが、ここまで“元気”とは予想外。シーラント剤って意外と長寿命なのかもしれません。
そしてその効果にも正直びっくり。注入後に一晩放置して様子を見たのですが、エアの抜けはごくわずか。気温差やタイヤ・リムの密着度などで多少の漏れは仕方ないと思っていたのですが、これなら日常使用にはまったく支障なし。週1〜2回程度の空気補充で済みそうです。

さて、ここでもうひとつ気づいたことが。
私はずっと、今履いている「Yksion Pro UST」の25Cモデルは最大空気圧6気圧だと勘違いしていました。実際には25Cは7気圧がMAXで、6気圧は28Cの方でした。危うく本来の性能を引き出せないところでしたが、出かける前に改めて6.0気圧に調整し直して試走してみました。
走った距離はおよそ20km。軽いサイクリングのつもりでしたが、走り出してすぐに「おおっ、これはスゴイ!」と思わず声が出そうに。
……と思ったら、単に追い風が強かったというオチでした(笑)。
とはいえ、追い風補正を差し引いても、漕ぎ出しの軽さや転がり感はしっかりと伝わってきました。しっかり空気が入ったチューブレスタイヤの乗り心地はやはり別格で、段差のいなし方もマイルド。
中でも印象的だったのは、走行音の静かさ。ザラついた路面でも「スーッ」と気持ちよく転がってくれ、まるでグレードの高いタイヤに履き替えたような感覚です。
そして、やはり一番大きな安心材料はパンクリスクの軽減。
特にチューブレス+シーラントの組み合わせなら、小さな穴程度なら気づかないうちに塞がってしまうというのは、精神的にも大きなメリットです。ロングライド中でも「ちょっとのパンクくらいならなんとかなる」という気持ちでいられるのは、ライダーにとって非常に心強い。
もちろん、それでもパンクしてしまった場合はチューブを入れての対応になります。しかも、内部にシーラントが残っている状態だと、手がベタベタになったりバルブまわりが面倒だったりと、ちょっとした作業難易度アップは避けられません。
それでも「シーラント入ってて良かった」と思える場面のほうが圧倒的に多いでしょう。
今回の走行で、チューブレス+シーラントの運用に少し自信がついてきました。今後も定期的に空気圧のチェックを続けつつ、経過を観察していきたいと思います。次はもう少し長距離を走って、耐久性と快適性を確かめてみようと思います。
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