
我が家にやって来てから、早くも半月が過ぎた子猫のクウ(黒)とミイ(三毛)。
クウは来たその日から好奇心旺盛で、まるで長年住み慣れた家かのように、部屋中をチョコマカと動き回っては探索を始めました。ごはんの時間になれば一番に駆けつけ、用意する間も待ちきれない様子でニャーニャー鳴くほどの食欲。小さな体にこれだけのエネルギーが詰まっているのかと思うと感心するばかりです。
一方のミイはというと、やや大柄な体つきで、性格も慎重派。初めの2日間ほどはごはんにもほとんど手をつけず、部屋の隅の棚の裏やタンスの下など、見つけるのが難しいような狭い場所に身を潜めていました。無理に出すのもかわいそうなので、そっと見守っていましたが、3日目あたりから徐々に警戒心が薄れ、気づけばクウの後ろをついて歩くように。そして今では、クウに負けず劣らずの食欲を見せ、2匹で家じゅうを駆け回るようになりました。
朝も昼も夜も関係なしに走って跳ねて、とにかく元気いっぱいの2匹。遊んでいるというより、「暴れている」と言った方が正確かもしれません。勢い余ってカーテンに飛びついて破いてしまったり、ソファーの角をガリガリと引っ掻いてボロボロにしたり… まるで悪魔が2匹住みついたかのようです。でもそんな彼らも、遊び疲れてコテンと眠ってしまうときの姿といったら…。丸くなって寄り添って眠る姿はまるで天使。ついさっきまでの騒がしさが嘘のように静まり返り、その寝顔を見ているだけで心がほぐれていきます。
ふと、昨年亡くなった愛猫リンのことを思い出します。リンも子猫の頃はなかなかのやんちゃ者で、壁紙をバリバリにしたり、カーテンを器用によじ登ったり、今のクウとミイにも負けないくらいの破壊力を発揮してくれたものでした。でも、不思議と憎めない存在でしたね。 それに比べると、リンの後に我が家に来たもう一匹の猫、キイは本当に大人しい子でした。子猫ながらも落ち着いていて、家具を壊すようなこともほとんどなく、いたずらの記憶がほとんどありません。
そのキイはというと、今でも基本は2階を拠点にして生活しています。とはいえ、最近は1階に降りてくることも少しずつ増えてきました。クウとミイの存在に、ようやく慣れてきたのかもしれません。とはいえ、まだ一緒に遊ぶというほどではなく、2匹が騒いでいる様子を階段の陰からじっと観察していることが多いです。まるで長女がやんちゃな弟妹を冷静に見守っているかのような、不思議な空気を漂わせています。
猫たちの性格も行動もみんな違っていて、本当に飽きることがありません。これからどんな関係が築かれていくのか、また何をやらかしてくれるのか──楽しみでもあり、ちょっぴり不安でもある、そんな我が家のにぎやかな日々が続いています。

2 件のコメント:
リンちゃんは大人しくキイちゃんはやんちゃ、
そんなイメージでした
かつてリンちゃんが味わった戦々恐々な想いを
キイちゃんが味わってるんですね
ranranさん、コメントありがとうございます。
そうなんですよね、そんなイメージでしたがよくよく思い出してみるとリンの方が横着でした。
子猫って怖いもの知らずなんですよね。それで近寄って行くから、体の大きいキイが威嚇しながら退散しちゃって…。
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