私的評価
映画『オペレーション・フォーチュン』を観ました。Amazonプライムビデオでの鑑賞です。
何はともあれジェイソン・ステイサム主演の映画なら観てしまう私です。前回観た映画『MEG ザ・モンスター』もそうでしたが、今一つの映画でした。ステイサムが無双過ぎてハラハラドキドキもまったくなく、ストーリーもありふれたもので、捻りもなく何にもない感じで映画は終わってしまいました。
ニコラス・ケイジのように、作品を選ばずに多くの映画に出演(借金返済のためとも言われている?)して欲しくはないですね。
★★☆☆☆
作品概要
監督はガイ・リッチー。脚本はガイ・リッチー、アイバン・アトキンソン、マーン・デイビス。
製作はガイ・リッチー、アイバン・アトキンソン、ビル・ブロック。
主演はジェイソン・ステイサム、その他出演者にオーブリー・プラザ、ジョシュ・ハートネット、ケイリー・エルウィズ、ヒュー・グラントほか。
2023年制作のイギリスとアメリカの合作アクション映画です。劇場公開日は2023年10月13日。『キャッシュトラック』や『リボルバー』などで組んできたガイ・リッチー監督とジェイソン・ステイサム5度目の映画で、ジェイソン・ステイサムの役どころは、英国諜報局MI6御用達の敏腕エージェント役です。
作品の紹介・あらすじ
解説
『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』などのガイ・リッチー監督とジェイソン・ステイサムが組んだスパイアクション。MI6の敏腕エージェントが即席チームを結成し、100億ドルの闇取引を阻止すべく奮闘する。主演のステイサムをはじめ、『チャイルド・プレイ』などのオーブリー・プラザ、リッチー監督作『キャッシュトラック』などのジョシュ・ハートネット、『ソウ』などのケイリー・エルウィズのほか、バグジー・マローン、エディ・マーサン、ヒュー・グラントらが共演する。
あらすじ
イギリスの諜報(ちょうほう)機関・MI6の敏腕エージェント、オーソン・フォーチュン(ジェイソン・ステイサム)は、100億ドルで闇取引される危険なブツ“ハンドル”を追跡、回収する任務を依頼される。ハッカーのサラ・フィデル(オーブリー・プラザ)らと即席チームを組み、行動を開始した彼はハリウッドスターのダニー・フランチェスコ(ジョシュ・ハートネット)を任務に巻き込む。彼らが武器商人グレッグ・シモンズ(ヒュー・グラント)に迫るにつれ、巨大な陰謀が明らかになる。
シネマトゥデイ
感想・その他
ガイ・リッチー監督らしいテンポの良いスパイアクションで、軽妙なユーモアと銃撃戦が絶妙に交差する、いかにも“らしい”娯楽作品でした。本作で個人的に気になったのが、作中でフォーチュンらの任務に巻き込まれ、半ば強制的に協力させられることになるハリウッドスター役。演じているのはジョシュ・ハーネットです。彼といえば、やはり私の中では『ブラックホーク・ダウン』の主演俳優として強烈な印象が残っています。あの作品はすでに10回以上は観ているお気に入りの戦争映画で、ハーネットの無垢で誠実なキャラクターがとても印象的でした。
ただ、それだけに意外だったのは、今回も含めて最近の彼の出演作では「観ている最中には彼だと気づかない」ということ。実は前作『キャッシュトラック』(これもガイ・リッチー作品)でも同じことが起きました。エンドロールで名前を見て「えっ、あれがジョシュ・ハーネットだったの?」と驚く始末。加齢による雰囲気の変化もあるかもしれませんが、作品によって顔つきや立ち居振る舞いが大きく変わる俳優なんだと改めて気づかされました。派手に自己主張するタイプではないけれど、確かな存在感を持つ俳優だと思います。
また、フォーチュンのチームの一員であるサラ役を演じているのはオーブリー・プラザ。
彼女はコメディ畑のイメージが強い女優ですが、2019年の映画『チャイルド・プレイ』では主演を務め、現代版のチャッキーに振り回される母親役を演じていました。また、ドラマ『クリミナル・マインド FBI行動分析課』では意外な役柄で登場し、視聴者に強い印象を残しています。コメディもサスペンスもこなす、振れ幅の広い女優だと感じます。本作でも、セリフのテンポや間の取り方が非常に独特で、彼女ならではの空気感を作り出していました。
ところで、以前に“作品を選ばない俳優”としてニコラス・ケイジの名前を挙げましたが、彼の出演作にも玉石混交ながら光る作品はあります。たとえば、狂気じみた遊園地を舞台にした『ウィリーズ・ワンダーランド』や、実際の事件を描いたシリアスなサスペンス『フローズン・グラウンド』などは、予想を超えて面白い作品でした。特に『ウィリーズ~』はセリフがほぼ無いという異色の役どころながら、ケイジの存在感が抜群で、見終わった後に妙な満足感が残ります。
全体的に、『オペレーション・フォーチュン』はベテランと個性派が揃った、安心して楽しめる娯楽作でした。内容に深みを求める作品ではありませんが、ちょっとしたスリルと軽妙なやり取りを楽しみたい方には、ぴったりの一本です。
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