私的評価
映画『ゴジラ -1.0』を観ました。映画館(4DX)での鑑賞です。
文句なしに楽しめました。この映画を観るにあたって映画『シン・ゴジラ』も駆け込みでAmazonプライムビデオで視聴しましたが、圧倒的にこちらの『ゴジラ -1.0』の方が面白く楽しめました。強く反戦を訴える映画であると同時に、ワクワク・ドキドキの胸躍る極上のエンタテインメント映画です。とにかくすべての人に観て欲しい素晴らしい映画です。
私は初めてでしたが、この映画は4DXで観ていただきたと思います。ゴジラの地響きを上げて動くズシン,ズシンと動き回る足音に、ゴジラのあの咆哮。4DXの効果で、私を絶望的な恐怖に陥れました。
★★★★★
作品概要
監督・脚本・VFXは山崎貴。製作は山田兼司、岸田一晃、阿部豪、守屋圭一郎。
主演は神木隆之介、その他出演者に浜辺美波、吉岡秀隆、佐々木蔵之介、山田裕貴、安藤サクラほか。
2023年11月3日公開のTOHOスタジオ・ROBOT制作による日本の映画です。戦後間もない日本を舞台です。『ゴジラ』シリーズでは37作目(日本映画では30作目)の映画となり、『シン・ゴジラ』以来7年ぶりの作品です。
作品の紹介・あらすじ
解説
『ゴジラ』シリーズの70周年記念作品で、『ALWAYS 三丁目の夕日』『STAND BY ME ドラえもん』シリーズなどの山崎貴が監督、脚本、VFXを担当するパニックムービー。戦後、焼け野原となった日本にゴジラが現れ、戦争の惨禍を生き抜いた主人公らに襲い掛かる。NHKの連続テレビ小説「らんまん」などの神木隆之介と浜辺美波が主人公とヒロインを演じ、山田裕貴や安藤サクラ、佐々木蔵之介などが共演する。
シネマトゥデイ
あらすじ
戦争によってなにもかもを失った日本は、焦土と化していた。戦争から生還するも、両親を失った敷島浩一は、焼け野原の日本を一人強く生きる女性、大石典子に出会う。戦争を生き延びた人々が日本復興を目指すなか、追い打ちをかけるかのように、謎の巨大怪獣ゴジラが出現。圧倒的な力を持つゴジラに、人々は抗うすべを模索する。
MOVIE WALKER PRESS
感想・その他
この映画の時代設定は、まさに終戦直前から終戦後にかけての激動の時期を舞台にしています。そのため、ゴジラと戦う相手は、旧帝国陸海軍が終戦までに辛くも生き残った艦船や戦闘機たちとなっており、リアリティと歴史的背景が巧みに絡み合っています。
特に、重巡洋艦「高雄」とゴジラとの交戦シーンは圧巻で、迫力満点。巨大なゴジラに立ち向かう艦艇の砲撃や機動戦の描写が実に見応えがあり、戦史好きならずとも引き込まれること請け合いです。まさに伝説の艦船がスクリーンの中で躍動し、戦いの緊迫感が伝わってきました。
さらに、本土防衛の切り札として試作されていた局地戦闘機「震電」も重要な役割を果たします。
兵器マニアや戦闘機マニアではない私ですが、なぜかこの「震電」という機体に特別な愛着を感じています。実際の歴史では、1945年6月に試作機が完成し、同年8月に試験飛行を行った直後に終戦を迎えたため、実戦配備には至らなかった幻の戦闘機です。
そんな背景を知っているだけに、この映画で縦横無尽に空を駆け巡る「震電」の姿を見ることができたのは、ファンにとって何よりのご褒美でした。素早い旋回と鋭い攻撃姿勢は、まるで実際に空を飛んでいるかのようなリアリティがあり、戦闘シーンに華を添えています。
この「震電」の活躍がなければ、私にとってこの映画の魅力は半減したかもしれません。
単なる怪獣映画ではなく、歴史的な軍事技術と怪獣の戦いが絡み合った一作として、戦争終結間近の緊張感とともに、観る者を引き込む力を持っていると感じました。
だからこそ、「震電」がスクリーン上で躍動するだけでも、この映画を観た価値は十二分にあったと言えるでしょう。

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