やはり、「やらないと忘れる」というのは真実ですね。久しぶりに作業に取りかかろうとして、いざカンパニョーロのクランク――ウルトラトルクの取り外しに着手しようとしたものの、手が止まりました。「あれ? 最初に何を外すんだったっけ?」と、完全に記憶が飛んでいたのです。
特に思い出せなかったのが、クランクシャフトの10mmのフィキシングボルト。過去に何度か分解・整備したはずなのに、作業手順がまったく頭に浮かばない。やはり人間の記憶なんて曖昧なもので、少し時間が空くだけで手順は霧の中です。結局ネットで情報を漁り、画像や動画を参照しながら徐々に思い出し、なんとか作業を再開。何ごとも記録しておくことの大切さを、改めて痛感しました。
さて、今回の作業で一番頭を悩ませたのが、以前から作業性の悪さにうんざりしていたBB(ボトムブラケット)カップの取り外し。これが本当に厄介なんです。
使用したのは、手持ちのBBツール(上の画像・左下に写っているもの)。本来ならばカップにガッチリ噛み合ってくれて、しっかりトルクをかけられるはずなのですが、現実はそう甘くありません。工具の爪がうまくカップにフィットせず、何度やっても空転したり、ずれたり。気をつけているつもりでも、カップに傷を付けてしまったり、工具が外れてチェーンステーにガリッとやってしまったりと、ストレスの溜まる瞬間が続きます。
今回もやってしまいました。下の画像の丸印の部分に、うっすらと傷が…。深くはないとはいえ、塗装に傷がつくと心が痛みます。自分の整備の甘さと、工具との相性の悪さにため息しか出ません。
こんな経験を重ねるたびに、「やはり専用工具って大事だな」とか、「もっと良い精度の工具に買い替えるべきか…」と考えてしまいます。そして何より、「次回のために作業記録をちゃんと残しておこう」と、毎度反省するのに、なぜかまた忘れてしまうんですよね。これもまた、自転車整備の“あるある”でしょうか。
BBカップ
そんな訳で、今さらながらこんな工具を購入してみました。
しかし、これも安い工具なので上手く使えるかどうかは未知数です。
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