私的評価
イギリスの犯罪ドラマテレビシリーズ『埋もれる殺意 30年目の贖罪』(シーズン4)を観ました。Amazonプライムビデオでの視聴です。
「派手な演出やアクションもなく、淡々とドラマは進行しますが、それがかえって我々視聴者をドラマの中へ引き込みます。ヒントのように最初で容疑者が数人割り出され、我々にも推理する楽しさがあり、一気観間違いありません。」というこの『埋もれる殺意』シリーズに対する私の評価はシーズン4でも変わらず、今回の作品も例外なく非常に面白く、一気見してしまう魅力にあふれています。
★★★★☆
作品概要
監督はアンディ・ウィルソン。脚本・製作はクリス・ラング。
主演はニコラ・ウォーカー、共演にはサンジーヴ・バスカー、スーザン・リンチほか。
シーズン1『埋もれる殺意~39年目の真実~』(全6話)は2015年に放送。
シーズン2『埋もれる殺意~26年の沈黙~』(全6話)は2017年に放送。
シーズン3『埋もれる殺意~18年後の慟哭~』(全6話)は2018年に放送。
BBC制作で、今シーズン4(全6話)は2021年に放送されました。
作品の紹介・あらすじ
作品の紹介
緻密なストーリーで話題となった人気シリーズ第4弾。30年間、冷凍された遺体。警部キャシーは退職前の最後の捜査として、チームとともに未解決事件の真相に迫る。
あらすじ
廃棄物処理場で頭部と手のない遺体が発見され、サニーたちビショップ署のチームが捜査を始める。遺体は凍り付いており、腕にはサッカーチームのタトゥー、服のポケットにはチョコレート菓子“スニッカーズ”の旧商品名“マラソン”の包装紙が入っていた。そのころキャシーは、前の事件で受けた心の傷から退職を願い出るが、退職金が出る勤続30年に3カ月満たないことが分かり、気力を振り絞って最後の捜査に復帰する。
一方、ハムハーストで診療所を開く医師のティム、うだつの上がらない金融営業マンのピート、ブリストルで車中生活をしながら画家として生計を立てるクリス、TVのクイズ番組の司会を務めるジェームズの男性4人はそれぞれ、不安やある面倒事を抱えており……。
WOWOW
感想・その他
主人公キャシー・スチュアートを演じたニコラ・ウォーカーさんは、イギリスを代表する実力派俳優の一人で、これまでに数多くのテレビドラマに出演してきました。舞台経験も豊富で、緻密な演技と自然な感情表現には定評があります。日本ではあまり広く知られていないかもしれませんが、本国イギリスでは多くのファンを持つ人気女優のようです。彼女が主演を務めた『埋もれる殺意~39年目の真実~』は、骨太なストーリーと重厚な人間ドラマが特徴のクライムサスペンスで、高い評価を受けました。このシリーズはシーズン5まで制作されるほどの人気作となりましたが、ニコラ・ウォーカーさんはシーズン4をもって降板しています。シリーズを通してキャシーという人物の苦悩や成長を丁寧に演じてきた彼女の突然の離脱は、ファンにとっては驚きとともに残念なニュースでした。
降板の理由については公式には明かされていないものの、同じ2021年に放送が開始された『警部補アニカ~海上殺人捜査ファイル~』に主演していることから、スケジュールや制作方針の違いによるものではないかと推測されています。一部では制作側との間で何らかのトラブルがあったのではないか、といった私なりに推測しています。
なお、『警部補アニカ』も私自身もAmazonプライムビデオで視聴してみたのですが、残念ながら配信されていたのは字幕版のみでした。これまで『埋もれる殺意』を通じて、吹替版で親しんでいたこともあり、特にニコラ・ウォーカーさんのキャラクターには、吹替えを担当していた野沢由香里さんの落ち着いた声の印象が強く残っています。そのため、いざ本人の声で観てみると、想像していた声のトーンやニュアンスと違って感じられ、どうしても違和感を拭えませんでした。結果として、物語に入り込むことができず、視聴を途中で止めてしまいました。
0 件のコメント:
コメントを投稿