ラッセル・クロウ主演、映画『アオラレ』のあらすじ・感想など

2021年10月25日月曜日

映画 映画(洋画)

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私的評価

映画『アオラレ』を観ました。
レンタルDVDででの鑑賞です。

このストレス社会の中で現代人はかなりキレやすく、あおり運転はどこの国でも問題になっているようです。「あおり運転」はやる方が悪いのは当たり前ですが、この映画のように煽られる方にもなんらかの原因が必ずあります。時間と心に余裕を持って安全運転。改めて自分に言い聞かせるよい機会となりました。

原題は『Unhinged』で、意味的には「蝶番の外れた」、「錯乱した」や「狂気」など。いわゆる「イッちゃってる人」のことになります。邦題では煽られる人の「アオラレ」。最後の結末から言えば、「あおり運転」からはかけ離れた展開となっており、ここはやはり原題の方がしっくりとくる題名でした。

ラッセル・クロウの見た目と狂気な演技を、なにも考えずボ~と観ましょう。

★★★☆☆

作品概要

監督はデリック・ボルテ。
脚本はカール・エルスワース。
製作はリサ・エルジー、マーク・ギル、アンドリュー・ガン。
製作総指揮はガイ・ボッサム、クリスタル・ブルボー、クリストファー・ミルバーンほか。
出演者はラッセル・クロウ、カレン・ピストリアス、ジミ・シンプソンほか。

2020年に公開されたアメリカのスリラー映画です。信号で前に止まっていた車が青信号になっても動き出さないため、イライラしていた母親レイチェルはクラクションを激しく二回鳴らして、その停車していた車を追い越したが…。

作品の紹介・あらすじ

解説
運転中のささいなトラブルが思いも寄らぬ事態へと発展するサスペンススリラー。信号で言い合いになった見知らぬ男から、執拗(しつよう)に追跡されるシングルマザーの恐怖を描く。あおり運転をエスカレートさせる謎の男をオスカー俳優ラッセル・クロウが演じ、『スロウ・ウェスト』などのカレン・ピストリアス、『チャイルド・プレイ』などのガブリエル・ベイトマンのほか、ジミ・シンプソン、オースティン・マッケンジーらが出演。『幸せがおカネで買えるワケ』などのデリック・ボルテがメガホンを取った。

あらすじ
寝坊した美容師のレイチェル(カレン・ピストリアス)は、息子のカイル(ガブリエル・ベイトマン)を学校へ送りながら職場に向かう途中、大渋滞に巻き込まれてしまう。いら立つ彼女は、信号が青になっても発進しない前の車にクラクションを鳴らして追い越すと、ドライバーの男(ラッセル・クロウ)は後をつけてきて謝罪を要求する。彼女がそれを拒否し、息子を学校に送り届けガソリンスタンドに寄ると、先ほどの男に尾行されていることに気付く。やがて、レイチェルは男の狂信的な行動に追い詰められていく。

シネマトゥデイ

感想・その他

ラッセル・クロウの姿をスクリーンで見た瞬間、思わず「えっ、これ本当に本人?」と目を疑ってしまいました。あまりの変貌ぶりに、しばし言葉を失いました。重厚というより、どっしりとした体型。いや、はっきり言えば、だいぶふくよかになられていて――「これはこの映画のために役作りとして太ったのか?それとも…?」と、どうしても考えずにはいられませんでした。

しかしながら、冷静になって思い返してみると、そこまで役者魂を燃やして体重を増やすほどの内容かというと、ちょっと疑問が残ります。おそらく、加齢とともに自然に今の体型に落ち着いた、というのが真相なのではないでしょうか。ちなみに彼、1964年生まれだそうで、なんと私と同い年。それを知った途端、なぜか急に親近感が湧いてしまいました。いや、親近感というより、「自分もあんな風に見られているのかも?」という微妙なショックの方が大きかったかもしれません。

顔を見れば誰がどう見てもラッセル・クロウ。なのに、いざ彼の出演作を思い出そうとすると、なぜか頭に浮かんでくるのは『グラディエーター』のみ。あれほどの大ヒット作に主演しながら、それ以外の代表作がパッと出てこない不思議さ。念のため出演作を確認してみましたが、やはり私の記憶に残っていたのは『グラディエーター』だけでした。名優には違いないはずなんですが、なぜなんでしょうね。

さて、そんなラッセル・クロウが本作で演じるのは、人生のすべてを見失い、自暴自棄となった一人の男。物語の冒頭からすでに殺人を犯しているという、いわば“タガの外れた状態”の危険人物です。そして、そのタガを完全にぶち壊してしまう引き金を引いてしまうのが、ヒロインであるレイチェル(カレン・ピストリアス)。

このレイチェルという女性、とにかくルーズで自己管理がまったくできていません。朝は寝坊して子どもを遅刻させ、仕事のクライアントとの重要な約束にも遅れてしまい、ついには職を失う始末。彼女の「ついカッとなって」「たまたまタイミングが悪くて」という軽率な行動が、絶望の淵にいるラッセル・クロウ演じる男を本気で怒らせてしまう。その結果、予想を遥かに超えるレベルの追跡劇と、凄惨な暴力が展開されていきます。

イライラを抱えた女と、自暴自棄になった男。最悪の組み合わせが、ある朝の交差点で偶然出会ってしまった――それだけの出来事が、連鎖反応のように破滅を引き起こしていく。巻き込まれて命を落とした人々は、まったく関係のない第三者ばかりで、その理不尽さには胸が痛みました。本当に、ただそこに居合わせただけなのに……。彼らの死が無駄でしかなかったことが、何よりも哀れでなりませんでした。

この映画を通じて、「怒りは連鎖する」「人は簡単にキレてしまう」そんな現代社会の危うさが、いやというほど突きつけられます。ラッセル・クロウのあの威圧感、狂気、そして体型までもが、まさに“制御不能な怒り”の象徴のように見えました。



自己紹介

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1964年生まれ。糖尿病を患ってから、自転車と歩くことを趣味にしています。毎日クスリ飲んでます。

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