
ULTEGRA FC-6500
今回、新たに手に入れたのは、今から約20年前のシマノ・アルテグラのクランクセット──型番はFC-6500。ヤフオクでじっくり狙って、ようやく落札することができました。
これは9速時代、つまりシマノがロード用コンポーネントとして「STIレバーとデュアルコントロールレバー」を定着させた頃のモデルで、今となっては完全にクラシックの領域。それでも、この頃のアルテグラは性能と美しさのバランスが取れていて、今見ても惚れ惚れする造形です。
FC-6500はオクタリンク(Octalink)方式のボトムブラケットに対応しており、当時のシマノが「テーパースクエア」に代わる新しい規格として打ち出していたものです。現在のホローテックIIとはまったく違う構造ですが、芯が太く、剛性が高いという評価も根強く、ヴィンテージ系のバイクビルドでは今なおファンの多い仕様です。
今回落札したクランクは、クランク長170mmの左右セット。チェーンリングは付属していなかったものの、状態はかなり良好で、磨けばアルミ地の光沢が復活しそうです。幸い、オクタリンク対応のBB(ボトムブラケット)は、過去に使っていたものが工具箱の奥に眠っているはず。規格さえ合えば、これを再利用する予定です。
こうして、ひとつずつ部品が揃っていくのを見ると、バラバラだったパズルのピースが少しずつ形になっていくようで、なんともワクワクします。
次なるターゲットは──Wレバー台座とチェーンリング。
Wレバー(ダブルレバー)は、ハンドルから手を離して操作するクラシカルな変速方式。軽快さや機能性ではSTIには劣るものの、その操作感や“あえての手間”にこそ、アナログな楽しさがあると思っています。チェーンリングは、歯数構成をどうするかで悩み中。ツーリング寄りにするか、街乗りメインの軽めに振るか。歯数やデザインも含めて、良い出物をじっくり探すつもりです。
一気に組み上げるのではなく、パーツ一つ一つと向き合いながら組んでいく。
このFC-6500が、どんなバイクの“心臓”になるのか──今から楽しみで仕方ありません。
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