私的評価
映画『轢き逃げ-最高の最悪な日-』を観ました。Amazonプライムビデオでの鑑賞です。
水谷豊さんが監督しているとか、事前になにも予備知識無く観ました(妻が観始めたので)。映画の前半は、石田法嗣さん以外まったく知らない俳優さんしか出てこなくて、「妻はなんでこんなのを観始めたのかな…」なんて思って観てました。後半になりベテラン俳優陣も出演してきて、やっと人心地付きました。
奇をてらわずに、犯人側の狡さと苦悩、それに対する被害者側の葛藤、そして事件を追う警察側の人間模様、そんな普通でよくある物語をもっと煮詰めて、より分かりやすいスッキリとした脚本の方がよかった気がします。あくまで「轢き逃げ」によって起きた事件・人間模様にして欲しかったです。また詳しくは書けませんが、この「計画」を実行するための手段が、轢き逃げにする意味があったのか。「計画」のためならもっとよい他の方法がある気がするんですけど…。「轢き逃げ」があんなに上手くいくのかな、と思いました。
★★☆☆☆
作品概要
監督・脚本は水谷豊。製作は島川博篤(チーフプロデューサー)、遠藤英明、菊池淳夫、西平敦郎。
主演は中山麻聖と石田法嗣、その他出演者に小林涼子、毎熊克哉、水谷豊、檀ふみ、岸部一徳ほか。
2019年5月10日公開の日本映画で、俳優・水谷豊の長編映画監督第2作目です。完全オリジナル脚本で、ひき逃げ事件の加害者、被害者の両親、そして事件を追う刑事たちの心の奥底に抱える隠された思いを描きます。
作品の紹介・あらすじ
解説
『TAP THE LAST SHOW』では監督を務めた『相棒』シリーズなどの水谷豊がメガホンを取ったヒューマンドラマ。轢き逃げ事件に翻弄(ほんろう)される人々を映し出す。水谷自身も出演するほかドラマ「牙狼(GARO) ~魔戒ノ花~」などの中山麻聖、『竜宮、暁のきみ』などの石田法嗣、ドラマ「魔王」などの小林涼子をはじめ、毎熊克哉、檀ふみ、岸部一徳らが出演する。
あらすじ
とある地方都市。大手ゼネコン勤務の宗方秀一(中山麻聖)は、副社長の娘・白河早苗(小林涼子)との結婚も控え、公私共に順風満帆だった。ある日、親友の森田輝(石田法嗣)を助手席に乗せて結婚式の打ち合わせに向かおうと車を走らせていたところ1人の女性を轢き、そのまま現場から走り去ってしまう。刑事の柳公三郎(岸部一徳)と前田俊(毎熊克哉)は捜査を開始する。
シネマトゥデイ
感想・その他
この作品には、私が最近特に注目している俳優、毎熊克哉さんが刑事役で出演しています。彼を初めて知ったのは、NHKのドラマ『少年寅次郎』でした。そこでは、ちゃらんぽらんながらもどこか憎めないダメ親父、寅次郎の父親役を演じていて、そのなかに垣間見える優しさや人間味が印象的でした。この役柄を通じて、毎熊さんの存在を知り、いつしかお気に入りの俳優の一人となったのです。調べてみると、実は彼は『少年寅次郎』以前から、ドラマや映画で主演級の役を数多く務めていたことがわかりました。特にこの映画の前年には、NHKの朝ドラ『まんぷく』で大きな注目を集め、さらに知名度を上げたとのことです。確かに彼には、独特の風貌と存在感があり、その人間味溢れる演技が多くの人を惹きつける理由なのだと思います。
毎熊克哉さんの演じる刑事役は、この映画の緊迫したストーリーの中でもしっかりとした存在感を示し、物語にリアリティと深みをもたらしていました。彼の演技はどこか温かさも感じさせ、単なる刑事像を超えた人間的な魅力を感じました。
これからのさらなる活躍を心から期待していますし、彼が出演する作品を追いかけていきたいと思います。
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