
事前の天気予報では雨マークがついていた今日の日曜日。朝からどんよりとした曇り空ではあったものの、どうやら雨は降らなさそうな気配。これなら大丈夫だろうと、軽く身支度をして、ぶらりと近場を歩いてくることにしました。
コースは、いつもの“七里の渡し”までの往復。私にとっては馴染みのある、ちょっとしたウォーキングルートです。川沿いを歩くこのルートは、風が気持ちよく、交通量も少なめで歩きやすいので、考え事をしたいときや軽く体を動かしたいときによく利用しています。
しかし今日は、少し様子が違っていました。七里の渡しの方へ向かう途中、すれ違う人の数がいつもより明らかに多いのです。よく見ると皆さん、地図やパンフレットを片手に、歩くルートを確認しながら楽しそうに歩いています。なるほど、今日はJR東海の「さわやかウォーキング」の開催日だったようです。このイベントは、地域を歩いて楽しむことを目的とした参加型の企画で、老若男女を問わず人気があります。この辺りをコースに選んだのも頷けます。歴史と自然が調和した散策にはぴったりのエリアですから。
さらにもうひとつ、この地域がにぎわっていた理由がありました。ちょうど同じ日に、「あったか!あつた魅力発見市2022」という地域イベントも開催されていたのです。これは、熱田区内のさまざまな施設や店舗が協力して、地域の魅力を再発見しようという取り組みで、スタンプラリーやワークショップ、物産展など、多彩な催しが用意されているようでした。
私のウォーキングルート上にある「白鳥庭園」もそのイベントの会場のひとつだったようで、今日はなんと無料開放。普段は静かで落ち着いた日本庭園も、今日は親子連れやカップル、カメラを持った人々でにぎわっており、いつもとは少し違う華やかな空気に包まれていました。
そんなこんなで、今日はただの散歩のつもりが、思いがけず“地域のにぎわい”に触れる機会となりました。「さわやかウォーキング」の参加者と、「魅力発見市」の来場者が重なり合って、この辺りはまさにお祭りのような活気。普段は比較的静かなエリアですが、今日はまるで町全体がひとつのイベント会場になっているかのようでした。
足を運んでよかった――そんな気持ちで、少し遠回りをしながら帰路につきました。曇り空の下、少し肌寒さもありましたが、心はぽかぽかとあたたかい、そんな日曜の午後でした。



こんなに近くにありながらも、一度も入ったことがなかった白鳥庭園。入りたいと思いつつも今まではスルーしていた訳ですが、無料開放日というラッキーデイに巡り合い、迷わず入園しました。
白鳥庭園とは
絶景がここに。中部地上をモチーフとした池泉回遊式庭園
白鳥庭園は中部地区で最大級となる日本庭園です。中部地方の地形から、築山を御嶽山に、そこからの流れを木曽川、その水が注ぎ込む池を伊勢湾に見立て、源流から大海までの「水の物語」がテーマとなった池泉回遊式庭園です。
滝や巨大な岩により創り出された源流風景、清流がおりなす渓流風景、渓谷を覆う楓の紅葉。深山幽谷の雰囲気を感じながら、一年を通じて花や紅葉、雪吊りといった、四季折々の風景を楽しむことができるでしょう。
愛知県の公式観光ガイド Aichi Now

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