クリント・イーストウッド主演、映画『運び屋』のあらすじ・感想など

私的評価

映画『運び屋』を観ました。
レンタルDVDでの鑑賞です。

この映画は、私の好きな映画のひとつに間違いなく加えたい作品です。実話に基づいており、主人公アールはもともと園芸家として花を愛し、静かな生活を送っていました。しかし、生活費や家族の事情から、なんと二年間もの間、麻薬の運び屋として生きることになります。まさに普通の生活と非日常が交錯する人生です。

物語の中心にあるのは、意外にも犯罪のスリルや驚きではなく、家族愛です。長い間疎遠だった家族との関係が少しずつ修復されていく過程は、心にじんわりと染み込みます。アールが過ちを犯しながらも、家族との絆を取り戻していく姿には、人間らしい温かさと希望が感じられました。

ラストはハッピーエンドと言えるでしょう。刑務所に入ることで自由は奪われますが、そこでアールは花を植え、静かな幸せを感じているように描かれています。人生の選択には後悔もありますが、家族と心を通わせられたことの価値は、何にも代えがたいものだと感じさせられる作品でした。

★★★★★

作品概要

監督・製作はクリント・イーストウッド。
脚本はニック・シェンク。
原案はサム・ドルニック。
出演はクリント・イーストウッド、ブラッドリー・クーパー、アンディ・ガルシアほか。

2018年制作、アメリカの犯罪映画です。

作品の紹介・あらすじ

解説
「The New York Times Magazine」に掲載された実話をベースにしたヒューマンドラマ。麻薬を運ぶ90歳の男に待ち受ける運命を描く。監督と主演を務めるのは『ミリオンダラー・ベイビー』などのクリント・イーストウッド。イーストウッド監督作『アメリカン・スナイパー』などのブラッドリー・クーパー、『マトリックス』シリーズなどのローレンス・フィッシュバーンらが共演する。

あらすじ
90歳のアール・ストーン(クリント・イーストウッド)は、家族を二の次にして仕事一筋に生きてきたが、商売に失敗した果てに自宅を差し押さえられそうになる。そのとき彼は、車で荷物を運ぶだけの仕事を持ち掛けられる。それを引き受け、何の疑いも抱かずに積み荷を受け取っては運搬するアールだったが、荷物の中身は麻薬だった。

シネマトゥデイ

感想・その他

私が子供の頃は、西部劇の映画が大流行していました。テレビでも西部劇アニメが放送されていて、例えば『荒野の少年イサム』なんて作品も人気でした。放課後や休み時間になると、小学校の友達同士で「どの俳優がピストルを抜くのが一番早いか」といった話題で盛り上がったものです。まるで自分たちも荒野の街角に立っているかのように、心を躍らせながら議論していました。

映画のタイトルを挙げるとキリがありません。『シェーン』や『荒野の七人』、『明日に向って撃て!』、そして『トム・ホーン』など、名作と呼ばれる作品はどれも少年心をくすぐりました。さらに、イタリア製のマカロニ・ウェスタンも人気で、『荒野の用心棒』や『夕日のガンマン』の荒々しい雰囲気は、独特の魅力がありました。少し変わった異色作では、『レッド・サン』やユル・ブリンナー主演の『ウエストワールド』などもあり、子供心に「なんだこれは!」と驚きつつも引き込まれたものです。

テレビではこれらの作品が何度も何度も放送され、私たちは繰り返し観ながら、銃撃戦や荒野の景色、ヒーローたちの勇敢な姿に胸をときめかせていました。あの頃の西部劇は、ただの映画ではなく、子供たちの想像力を刺激する大冒険の時間だったのです。

その西部劇で一躍トップスターに躍り出たのがクリント・イーストウッド。とくに映画監督としては、秀逸な作品が多いです。『許されざる者』、『パーフェクト・ワールド』、『ミスティック・リバー』、『グラン・トリノ』に『15時17分、パリ行き』など。とくに『許されざる者』は大好きな映画です。

最後に、アンディ・ガルシアが出演していたことを記します。

コメント