ユル・ブリンナー主演、映画『ウエストワールド』のあらすじ・感想など

2022年2月14日月曜日

映画 映画(洋画)

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私的評価

映画『ウエストワールド』を観ました。
NHK「BSシネマ」を録画しての鑑賞です。

今(2022年)から49年前の作品なので、最新の映画を見慣れている我々からしたら、科学技術の見せ方がとてもチープでした。アンドロイドであるガンマン406号(ユル・ブリンナー)の顔のパーツがパカっと開く場面がありますが、その中身は子供がはんだ付けしたラジオの工作キットのようでした。
しかし、映画自体の面白さは今でも一級品です。あの無表情なガンマン406号に追いかけれらるさまは、今観ても背筋が凍る怖さでした。最後、安心しきった主人公が振り向くとやっつけたはずのガンマン406号が…。このホラー系のお約束は、この映画からではないでしょうか。

★★★★☆

作品概要

監督・脚本はマイケル・クライトン。
製作はポール・N・ラザラス3世。
主演はユル・ブリンナー、その他出演はリチャード・ベンジャミン、ジェームズ・ブローリンほか。

1973年のアメリカのSFアクション映画です。マイケル・クライトンの初監督作品となります。

作品の紹介・あらすじ

あらすじ
砂漠に建設された巨大遊園地「デロス」。そこはアメリカ西部開拓時代のガンマン、中世ヨーロッパの騎士、そして帝政ローマの豪傑という3つの体験が可能な夢の世界だった。
シカゴで弁護士を営むピーター・マーティンは、以前にもデロスを訪れたことがある友人ジョン・ブレインを伴い、この遊園地へ遊びに来た。ブレインとマーティンの2人は3つあるテーマパークの1つ「ウエストワールド」で憧れの西部劇ヒーローになりきり、アトラクションとしてアンドロイドを相手にした銃撃戦や女たちとのロマンスを大いに楽しんでいた。
しかし、ロボットのガラガラヘビが休んでいたブレインたちを襲い、ブレインが咬まれるという事が起きる。決して客を傷付けないはずのロボットの「故障」を懸念した技術者たちは「施設の一時閉鎖」を進言するが、上層部はこれを拒否する。
翌日、再三倒したはずのロボット「ガンマン406号」が2人の前に現れ、決闘を申し込んできた。ロボットは人間を撃てず、人間は自由にロボットを撃つことができる。絶対に勝てる勝負のため、ブレインたちは当然受けて立つ。ところが、ブレインは撃たれて死んでしまう。身の危険を感じたマーティンは、その場から逃走し管理室を目指す。
一方、管理室では主電源を落としたことにより、扉が開かなくなり、技術者たちは皆、窒息死してしまった。
何度もガンマン406号に追い詰められるマーティンだが、機転を効かせ必死に応戦する。
管理室まで追い詰められたマーティンだったが、遂にガンマン406号を倒す。そして、その場にしゃがみ込み、デロスに訪れたことを後悔するのだった。

Wikipedia

感想・その他

人間の欲望の行き着く先は、やはり享楽と官能に尽きるのかもしれません。この映画に登場する巨大遊園地「デロス」は、まさにその欲望を一日1000ドル(当時のレートで約36万円)で買うことができる場所として描かれています。デロスは単なるテーマパークではなく、訪れる人々の享楽的で官能的な欲望を存分に満たすための舞台。しかし、その裏側では、来園者たちのあらゆる行動や欲望はコントロール室のスタッフに完全に把握されているのです。利用者は機密保持契約にサインしなければならず、さもなければその情報が後にゆすりや脅迫の材料に使われかねないという、薄ら寒い管理社会の一面も垣間見えます。

興味深いのは、そのコントロール室の様子が、私がかつて初めて就職した会社のコンピュータ室とそっくりだったこと。古い大型コンピュータが並び、磁気テープ装置の中でテープがくるくると回っている様子は、まるで時代が逆戻りしたかのような感覚を覚えました。当時の技術と、映画の描く未来的な世界が、不思議に交差しているのです。



さらに私の子供時代を振り返ると、学校で「ウエストワールドごっこ」が流行っていたことを思い出します。あのユル・ブリンナー演じる無表情のロボットのように、感情を持たず友人たちを追いかける遊びでした。ずっと小学生の時の遊びだと思い込んでいましたが、調べてみるとテレビの初回放送は1978年1月で、私が中学1年生の13歳の時だったと判明。中学生になってもあんな単純な遊びをしていたのかと思うと、少し恥ずかしさが込み上げてきます。

最後に、この映画の監督があの名作『ジュラシック・パーク』のマイケル・クライトンであったことには驚きました。私にとってマイケル・クライトンと言えば、テレビドラマ『ER緊急救命室』の原作者というイメージが強いのです。15シリーズすべてを繰り返し観たほど、私の人生においても最高の海外ドラマのひとつなのです。彼の手がける作品はどれも深みがあり、観る者の心を掴んで離さしません。



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1964年生まれ。糖尿病を患ってから、自転車と歩くことを趣味にしています。毎日クスリ飲んでます。

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