今回は西へ向かい、国道1号をひたすら走って木曽三川を越え、三重県へと足を伸ばしました。川を越えるごとに少しずつ風景が変わっていき、気温も目に見えて下がっていくような感覚に。やがて、道端にうっすらと雪が見え始め、桑名あたりに差しかかると、残雪の量がぐっと増してきました。車内から眺める景色にも冬の名残が感じられ、少し得した気分です。
桑名からは国道421号に入り、山間部へと入っていきます。このあたりは北向きの斜面が多く、日陰では路面にもまだしっかりと雪が残っていました。場所によってはアスファルトが見えないほどで、タイヤの感触にも変化が。途中、県道14号に入り、いなべ方面へ向かうルートにシフト。さらに分岐から脇道へと進入し、雪の残る道を慎重に走行しました。
こうした雪道を走るのは、4WDのエブリイならではの楽しみのひとつ。トラクションを活かしながら、凍った路面やわだちをゆっくりと乗り越えていくこの感覚は、なんとも言えず心地よいものです。アスファルトの上では味わえない、冬ならではの緊張感と冒険心が同居しているような感覚でした。
雪道をひとしきり楽しんだ後、再び国道421号に合流し、いなべ公園を目指します。このあたりが今回のドライブで最も雪が多く残っていたエリアで、道端には除雪車が出動している様子も見られました。冬の名残を目に焼き付けながら、少しだけ非日常を感じる時間でした。
帰り道は、毎度おなじみのルート。多度大社の前を通過しながら、のんびりと戻ることにしました。本当はもう少し足を延ばして、国道365号を北上し、より雪深い上石津方面まで行きたかったのですが、今回は時間の制約があるため断念。またの楽しみに取っておくことにします。
そして帰宅。駐車場にクルマを停めて降りてみると……案の定、車体は泥はねと雪解けの汚れで無残な姿に。きれいだったカーキメタリックのボディは、あっという間に白っぽく汚れていました。とはいえ、それもまた冬のドライブの勲章。汚れを見ながら、楽しかった雪道の感触を少しだけ思い出していました。

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