
朝から容赦ない日差しが照りつける名古屋。それでも今日はどこか過ごしやすく感じました。気温は高めでも、湿度がそれほどなく、風も少しあったおかげでしょうか。ウォーキング中も不快感は少なく、むしろ夏の朝らしい爽やかさすら感じながらのひとときでした。
帰り道、ふと耳に届いたのは球場から響いてくる歓声。旧熱田球場——今は「熱田愛知時計120スタジアム」と呼ばれていますが、ここは高校野球ファンにはおなじみ、愛知県の“高校野球の聖地”とも言える場所です。その声援に引き寄せられるように、しばしスタンド脇に立ち止まり、フェンス越しにグラウンドを眺めてみました。
白球を追う選手たちの姿。アルプススタンドの応援団。炎天下に負けずに声を張り上げるブラスバンド。ああ、てっきり夏の甲子園の愛知大会だと思い込んでいました。ところが、しばらく観戦しているうちに、妙な違和感がじわじわと湧いてきたのです。それは、打球音。
金属バットが硬球をとらえたときに鳴る、あの乾いた「カキーン」という音が、まったく聞こえてこないのです。代わりに響いているのは、どちらかというと「パコッ」「コトン」といった、どこか軽めで柔らかい音。そう、これは軟式球の音です。ユニフォームの雰囲気や観客の熱気からは“公式戦”の空気も感じられたのですが、どうやら甲子園予選とは違う大会だったようです。
帰宅後、ニュースサイトをチェックすると、「愛知ベスト16出揃う!」との見出しが。その中に、さきほど球場で見かけた高校の名前は含まれていませんでした。おそらくは軟式野球部の県大会、あるいは別カテゴリーの試合だったのでしょう。でも、あの真剣な眼差しと汗は、どんな大会であっても胸を打つものがあります。野球というスポーツの持つ力を、改めて感じさせられる時間でした。
汗だくで帰宅し、冷たい麦茶を一口。外は厳しい暑さが続いていますが、そんな中にも、球場の声援や咲き誇る花たちの姿に、確かに“夏らしさ”を感じた朝でした。

帰り道、もうひとつ目に止まったのは、近くの公園で満開を迎えていたサルスベリ。ピンクや赤、白の花々が真夏の青空を背景に風に揺れていました。ふと我が家の庭にあるサルスベリを思い出します。
うちのは赤い花が咲く品種で、毎年この時期になると庭に彩りを添えてくれます。ただ、公園のサルスベリは想像以上に大きく、まるで小さな木のよう。こんなにも高く育つものなのかと驚きました。調べてみると、樹齢によっては5~6メートルに達するものもあるそうで、植えられてからの年数が成長を大きく左右するようです。
我が家のサルスベリがいつ植えられたのか正確にはわかりませんが、おそらく20年以上は経っているはず。それでも高さはせいぜい2メートルほど。土壌や日当たり、水やりの頻度など、環境によって生育具合はさまざまなのだと改めて思いました。とはいえ、大きくならなくても、毎年変わらず咲いてくれるこの花は、我が家の夏の風物詩。目を楽しませてくれるだけでなく、季節の移ろいをそっと教えてくれる存在でもあります。

今日の堀川は臭いました。

河口の方へ足を延ばし…。

七里の渡しへ。

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