今日の午前中は、地元の氏神様のお正月の飾り付け作業に参加してきました。空気がキリリと冷たい中、氏子総代の方々とともに、境内に提灯を吊るしたり、幟(のぼり)旗を立てたりと、ひとつひとつ準備を進めました。
神社の飾り付けといっても、やることは多岐にわたります。紙垂(しで)を切って結ぶ作業に始まり、神社幕や幕房の取り付け、細かな位置や結び方にまで決まりがあり、ひとつひとつに意味や由来があるのだと改めて感じました。毎年行われていることなのに、いざ自分が実際に関わってみると、「こんなにたくさんあるのか…」と驚かされます。
任期は三年間ですが、この短い期間のうちにすべてを覚えるのは難しそうです。先輩方が当たり前のように手際よくこなしていく姿を見ていると、「これは何年も積み重ねてきた経験があってこそだな」と頭が下がる思いがします。
しかし同時に、ふと心配になるのが、この文化がこの先もきちんと受け継がれていくのかということです。こうした地域の行事や伝統は、教科書に載っているわけでもなければ、マニュアルがあるわけでもありません。口伝えや実地での経験に頼っている部分が大きく、次の世代が関心を持たなければ、そのまま途絶えてしまう危うさも感じます。
10年後、20年後、果たして今のようにきちんと飾り付けができているのだろうか……そんな一抹の不安がよぎりました。便利で効率的な現代だからこそ、こうした「手間のかかること」の中にある意味や大切さを、改めて考えさせられた一日でした。
大晦日の明日、風が強く雪もチラつきそうな名古屋ですが、飾り付けが飛ばされたりしないか心配です。
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