私的評価
映画『THE INFORMER/三秒間の死角』を観ました。レンタルDVDでの鑑賞です。
お気に入りの俳優、ジョエル・キナマンが出演しているということで、以前から気になっていた作品でした。彼の演技が観られるだけでも十分価値はあると思い、期待を込めて再生ボタンを押しました。
物語はFBIと警察、そしてマフィアの三者に翻弄される元犯罪者の男が、家族を守るために命をかけた選択をしていく…というサスペンス。設定自体はなかなか興味深く、ジャンルとしても私好みでしたが、全体を通してみると、これといった大きな盛り上がりや意外性に欠け、やや淡々と進んでいく印象でした。
特に中盤までは、ハラハラ・ドキドキするような緊迫感が薄く、展開にもやや平坦さを感じてしまいました。ただし、終盤には見せ場もあり、最後のシーンはそれなりに手に汗握る展開で、観終わって「まあ悪くはなかったかな」と思える程度には満足感が残りました。
決してつまらない映画ではありませんが、もう一歩、脚本や演出に工夫があれば、もっと印象に残る作品になったのでは…と少し惜しくも感じました。それでもジョエル・キナマンの硬質で男臭い魅力は健在で、彼のファンであれば観ておいて損はないかもしれません。
★★★☆☆
作品概要
監督はアンドレア・ディ・ステファノ。原作はアンデシュ・ルースルンドとベリエ・ヘルストレムの『三秒間の死角』。
脚本はマット・クック、アンドレア・ディ・ステファノほか。
製作はベイジル・イヴァニク、エリカ・リー、マーク・レインほか。
主演はジョエル・キナマン、その他出演者にロザムンド・パイク、コモン、クライヴ・オーウェンほか。
2019年のイギリスのスリラー・アクション映画です。アンデシュ・ルースルンドとベリエ・ヘルストレムが2009年に発表した小説『三秒間の死角(英語版)』が原作です。
作品の紹介・あらすじ
解説
アンデシュ・ルースルンド、ベリエ・ヘルストレムの小説を原作にしたクライムサスペンス。FBIの情報提供者となった囚人に危機が待ち受ける。メガホンを取るのは、俳優としても活動している『エスコバル 楽園の掟』などのアンドレア・ディ・ステファノ。『ロボコップ』などのジョエル・キナマン、『プライベート・ウォー』などのロザムンド・パイクをはじめ、コモン、アナ・デ・アルマス、クライヴ・オーウェンらが出演する。
あらすじ
自由と引き換えにFBIの情報提供者になった模範囚のピート(ジョエル・キナマン)は、最後の仕事として麻薬組織に潜入し、そこのリーダーから刑務所内の麻薬取引を管理するよう命じられる。彼は自身や家族に危険が迫ると感じて組織から抜けたいとFBIに申し出るが、捜査を取り仕切るモンゴメリー(クライヴ・オーウェン)はそれを許さず逆に仮釈放の取り消しをちらつかせる。ピートはやむを得ず刑務所に戻って捜査を続けるが、その動きをニューヨーク市警がマークしていた。
シネマトゥデイ
感想・その他
ジョエル・キナマンを最初に知ったのは、デンマークで歴代最高の視聴率を記録し、大ヒットとなったサスペンスドラマ『THE KILLING/ザ・キリング』のハリウッドリメイク版『キリング/26日間』(シーズン1)でした。彼は主人公の刑事役として登場し、その存在感に一気に引き込まれました。背が高く、整った顔立ちのいわゆる“イケメン”なのですが、それだけでは終わらない、不思議な華やかさと陰影を併せ持つ俳優だと感じました。どこか影のある雰囲気が、役に深みを与えていて、私にとっては一目でファンになってしまう魅力でした。
以来、ドラマや映画で彼を見かけるたびにうれしくなります。『ロボコップ』のリブート版や『スーサイド・スクワッド』シリーズなどでも活躍していますが、やはり主演としての代表作、大ヒット作がもう一つ欲しいところです。実力もルックスも兼ね備えているのですから、それも時間の問題だと思います。

ちなみに、私は還暦前のおじさんですが(笑)、こういったタイプの男性に惹かれるんです。男から見ても、ほんとにカッコいいし、スタイルも良くて絵になるんですよね。あと2〜3年もすれば、ハリウッドを代表するスター俳優の仲間入りを果たすのは間違いないと、本気で期待しています。
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