前回のオイル交換は4月中旬で、まだ4か月ほどしか経っていません。しかし、この間の走行距離はすでに3,700kmを突破。ゴールデンウィークには山形まで往復1,500kmの長距離ドライブもあり、思った以上に距離が伸びていました。
今回、オイル交換とあわせてオイルフィルターも交換。というのも、「前回はフィルター交換をしていなかったはず」と思っていたからです。ところが作業を終えて記録を見返すと、前回もしっかり交換していたことが判明。少々二度手間になりましたが、エンジンにとっては悪いことではありません。これからは迷わず、毎回オイル交換とセットでフィルターも交換する方針にします。

いつもは会社の駐車場まで行って交換していましたが、今回は自宅で交換してみました。

手を汚さずにドレンボルトを外す曰く付きの磁気オイルドレンプラグリムーバー。しかし、値段470円以上のしっかりとした仕事をしてくれました。買ってよかったです。

結構、真っ黒でした。

我が相棒エブリイは、助手席側のエンジンルームにアクセスするためには、ちょっとした手間がかかります。荷室に設置している収納付きベンチ兼テーブル兼ベッドを一度取り外さないと、助手席シートを後方に倒せないのです。今回もその例にもれず、まずは大きなそれをどかす作業からスタートしました。
せっかくエンジンルームを開けるなら…ということで、エンジンオイル交換と同時に、エンジンヘッドカバーに取り付けられているPCVバルブのシールも交換することにしました。
このシールは熱やオイルにさらされる環境にあるため、ゴムが劣化しやすく、ひび割れや硬化が進むと交換作業が面倒になるそうです。今回外して確認したところ、まだ十分な弾力が残っていましたが、予防整備として2年ごとに交換していこうと思います。
ちなみに、PCVバルブ本体も点検。振ってみると「カシャカシャ」と軽快な音がしており、詰まりや動作不良はなさそうでした。こちらは次回、シール交換のタイミングで新品に交換する予定です。
整備そのものは地味ですが、こうした小さなメンテナンスの積み重ねが、エンジンの快調なコンディションを長く保つ秘訣だと感じます。
PCVバルブ(Positive Crankcase Ventilation valve)の役割は、簡単に言えば エンジン内部の吹き抜けガス(ブローバイガス)を適切に処理し、再び燃焼させるための通路を制御することです。
1. ブローバイガスとは?
エンジンが燃焼すると、燃焼室の圧力で一部のガスがピストンリングの隙間からクランクケース(エンジンの下部)に漏れ込みます。これを「ブローバイガス」と呼びます。 ブローバイガスの中には未燃焼の燃料や水分、オイルミストなどが含まれており、そのまま放置すると…
・エンジンオイルの劣化が早まる
・内部圧力が上がりオイル漏れを起こす
・環境に有害なガスを大気に放出する
といった問題が起きます。
2. PCVバルブの役割
PCVバルブは、このブローバイガスを 吸気系に戻して燃焼室で再燃焼させる ための「逆止弁付きの通路」です。主な働きは以下の通りです。
・ガスを効率よく吸気側に戻す
エンジンの吸気負圧を利用して、クランクケース内のガスを引き込みます
・逆流を防ぐ
吸気側からクランクケースに逆流するのを防ぎます。
・流量を制御する
アイドリング時や全開加速時など、エンジンの負荷に応じてバルブの開き具合を変え、最適なガス流量に調整します。
3. 劣化や不良が起きると…
・バルブが詰まる → 内部圧力上昇、オイル漏れ、スラッジ増加
・バルブが開きっぱなし → エア吸い過ぎでアイドリング不調
・バルブが閉じっぱなし → ガスが溜まり、オイルが汚れやすくなる
4. 交換・点検の目安
・振ると「カシャカシャ」と音がする → 動作OKの目安
・詰まりや固着がある場合は交換
・走行距離や年数で予防交換(一般的に2〜5年に1回程度)
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