行き先はいろいろ考えたものの、ピンとくる場所が浮かばず、結局いつもの御岳山に決定。ただし今回は、標高2,180mにある7合目・田ノ原の駐車場を目指します。
出発時の名古屋は曇り空。岐阜県に入ると小雨に変わり、さらに長野県に入っても雨は止まず、王滝村に差し掛かる頃には本降りになっていました。御岳スキー場を越え、田ノ原へ向かう道では、まるで台風のような荒れた天候に。
駐車場に着いた頃には、横殴りの風と強い雨で、外に出るのも危険なほど。天気予報では午後8時頃に雨が止むとのことでしたが、その時はまだ午後3時前。あと5時間近くも、トイレにも行けない車内待機はつらい…そこで、今夜の寝場所を急きょ変更することにしました。
向かったのは、2泊目の候補にしていた御岳ロープウェイの駐車場。こちらは雨こそ降っていたものの、傘を差せば歩ける程度で、風も穏やか。しかし駐車していたのは私を含めわずか3台。他の2台には人の気配がなく、なんとなく心細い気持ちになりましたが、もうこれ以上の移動は面倒。覚悟を決めて、ここで泊まることにしました。
翌朝、目を覚ますと駐車場には20台近くの車が並び、ほとんどが御岳山登山の準備をしている様子。私はというと、6時頃にはロープウェイ駐車場を後にし、そのまま帰路へ。
なぜなら…旅の楽しみを大きく左右する「大事なもの」をうっかり忘れてきてしまい、一気にテンションが下がってしまったからです。
その「大事なもの」が何かは、内緒ということで──。

道の駅「三岳」に併設されているのが、「木曽町 御嶽山ビジターセンター さとテラス三岳」です。
館内には、御嶽山の成り立ちや信仰の歴史、そして2014年9月27日に発生した大規模噴火の記録写真や資料が展示されています。噴火当時の写真は、火山灰に覆われた山頂や避難の様子など、生々しい記録ばかりで、改めて自然の力の大きさを感じさせられます。
ちなみに、御嶽山7合目・田ノ原にも「長野県立 御嶽山ビジターセンター やまテラス王滝」があり、こちらでもまた異なる展示や眺望が楽しめます。本当はそちらにも立ち寄る予定だったのですが、今回は悪天候のため断念しました。

御岳ロープウェイに行く途中にある「けやきの湯」で入浴。いい湯でしたが、ここは500円を握りしめて貴重品は車内に。貴重品ロッカーとかありません。

最悪時の移動も考えてノンアルコール。

師匠と仰ぐYouTuberさんの真似をしましたが、もう一工夫必要と思いました。


翌朝5時半ごろ、御岳ロープウェイの駐車場にて。夜明けとともに、厚い雲の切れ間からほんのわずかに青空が顔をのぞかせました。
白い塀で囲まれているのが旧センターハウスで、取り壊し作業中でした。現在は小規模なセンターハウスが建てられています。
御岳ロープウェイのお花畑は今まで通りでした。


木曽側(国道256号)から大平街道に入り、薄暗くて落石がゴロゴロの山道をおよそ5km走ると、木曽峠(大平峠)に到着します。そこには、かつて旅人の憩いの場として親しまれた「木曽見茶屋」跡があります。今でもボロボロの建物があります。
峠の先の飯田方面へも抜けられそうでした。しかし、ここまでの道の荒れ具合や路面状況を思い返すと、無理に進むのは少し不安。安全を優先し、この峠で引き返すことにしました。
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