私的評価
西田敏行主演の映画『星守る犬』を観ました。Amazonプライムビデオでの鑑賞です。
この映画の題名である「星守る犬」とは何か。決して手に入らない星をずっと見続けている犬という意味で、そこから、高望みをする、物欲しそうなことのたとえを指すそうです。映画を観終わっても、それが私にはピンと来ませんでした。犬は最後まで飼い主を見守り、寄り添い続ける存在として描かれ、その姿が「星守る犬」というタイトルにつながったのではないでしょうか。
映画には小泉政権、鳩山政権時の新聞紙面が映されます、この主人公が陥ってしまった人生は、もちろん本人の所為ではあります。しかし、こんな日本になってしまったのは、小泉政権時からなのではないかと私は思うのです。自民党ではなく日本をぶっ壊してくれました。
この映画には2匹の犬が出てきますが、その演技が凄いんです。それも見物です。
★★★★☆
作品概要
監督は瀧本智行。原作は村上たかしの同名漫画。 脚本は橋本裕志。
製作は市川南、服部洋ほか。
主演は 西田敏行、その他出演者に玉山鉄二、川島海荷、三浦友和、余貴美子、岸本加世子、藤竜也、中村獅童ほか。
2011年6月11日より東宝系で公開されました。映画は震災前に撮影されたそうですが、津波の被害に遭う前の美しい東北の海が映っています。映画のキャッチコピーは「望みつづけるその先に、きっと希望があると思う。」。
作品の紹介・あらすじ
解説
『犯人に告ぐ』の瀧本智行監督がメガホンを取り、村上たかし原作のベストセラーコミックを映画化した感動作。市役所の職員が身元不明の男性と飼い犬の遺体の足跡を訪ね歩き、その旅路に思いをはせる姿を描く。主演は『釣りバカ日誌』シリーズなどの名優西田敏行。市役所福祉課の青年を玉山鉄二が演じ、彼の旅に同行する少女を川島海荷が好演する。人知れず一人と一匹がたどった、悲しくも美しい物語にくぎ付けとなる。
あらすじ
北海道の小さな町で、死後半年を経過したとみられる男性(西田敏行)と、死後ひと月の犬の遺体が見つかる。市役所の福祉課勤務の奥津(玉山鉄二)は、遺棄された車に残されていたリサイクルショップの買い取り証を発見。彼は仕事上仕方なく、50代とおぼしき身元不明の男性と犬がたどったと思われる道をさかのぼる旅に出ることになる。
シネマトゥデイ
感想・その他
映画のエンドロールで流れたのは、平井堅の「夢のむこうで」でした。しっとりとしたその歌声が、物語の余韻を静かに包み込んでくれて、私はしばらく席を立つこともできず、ただじっと画面を見つめながら耳を傾けていました。感情の余熱がじわじわと胸に残っていて、「ああ、いい映画だったな」と静かに噛み締めていたその時——突然、画面が暗転し、曲がブツリと唐突に切れてしまったのです。余韻もへったくれもありません。まるで感動の幕引きに泥を塗られたような、そんな気持ちになりました。「えっ、何これ?」と一瞬戸惑いましたが、すぐに思い至りました。以前は、エンドロールを最後まで静かに見届けることができていたはずです。映画というものは、スタッフロールも含めて作品だと思っています。もちろん、エンドロールを飛ばしたくなる気持ちもわかりますし、実際そうすることもあります。でも、この平井堅の「夢のむこうで」だけは、どうしても最後まで聴いていたかった。あの曲の中にこそ、映画全体の締めくくりが込められているように感じたからです。
納得がいかず、すぐに「アマプラ 勝手にエンディングがスキップ」と検索してみたところ、最近になって「自動再生(オートプレイ)」という新機能が追加されたことを知りました。どうやらこの機能、初期設定では自動的に「ON」になっていて、映画や番組が終わるや否や、ユーザーの意思とは無関係に次のおすすめコンテンツを勝手に再生してしまう仕組みのようです。
確かに、連続ドラマやシリーズものを一気見する際には便利な機能かもしれません。しかし、映画のように一つの作品にじっくり向き合い、ラストシーンやエンドロールを噛み締めたいときには、まさに無粋の極み。作品世界からゆっくりと現実へ戻ってくる、その貴重な時間を容赦なく打ち壊すこの「自動再生」には、正直うんざりしました。
というわけで、迷うことなく「設定」画面にアクセスし、この自動再生機能を「OFF」に切り替えました。これでようやく、映画のラストシーンと音楽に浸る時間を、誰にも邪魔されずに過ごせるようになりました。映画好きとしては、ほんの少しの手間でこの静かな余韻を守れるのなら、それに越したことはありません。
2 件のコメント:
郵便事業に問題はあったでしょうが
国鉄民営化程の成果とは思えませんし
なんせ高額所得者の税率を下げたのは
あまり知られてないようで、、
何故人気があったのか理解し難いですし
息子さんにもちょっとです
勝ち組負け組なんてのもこの頃からなのかなと
思えますね
ranranさん、コメントありがとうございます。
今の日本に至るターニングポイントは小泉政権ですよね。
また、そのジュニアの答弁には呆れるばかりです。化けの皮がだんだんと剝がれてきましたが、こちらも人気があるんですよね。
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