猫のキイとクウ、キイがクウの毛繕いを許可する

黒猫のクウと、三毛猫のムウ(ミイ→関根さん→ムウ)が我が家にやってきて、早くも1年が経ちました。2匹は姉妹ということになっていますが、体格はまるで別猫。ムウはクウの倍近い大きさに成長し、もはや親子に見えてもおかしくないほどです。どちらも健康そのもので、毎日よく食べ、よく寝て、よく遊んでいます。

この1年間、先住猫のキイとの関係性には細かな変化がありましたが、最近になってようやく新たな一歩を踏み出したようです。というのも、なんとキイがクウに毛繕いを「させて」いるのです。これまでは完全に“距離感重視”だったキイが、クウに体をゆだね、顔や耳のあたりをペロペロとされている様子を見たときには、本当に驚きました。クウの方も嬉しそうに、優しく丁寧に毛繕いを続けています。

ただ、キイの方からクウを毛繕いしてあげているシーンは、まだ目撃したことがありません。とはいえ、かつてはキイのパーソナルスペースに入るだけで「ウ〜」と低く唸られていたことを思えば、この変化は大きな進展です。キイもクウの存在を完全に受け入れてきたのか、毛繕い中は目を細めて、まるで気持ちよさそうにうっとりしているようにも見えます。

一方で、ムウはというと……残念ながらキイとの関係はまだ“平行線”。近づこうものなら、キイの方から「シャー!」と鋭い威嚇が飛んできます。ムウはそのたびに「え? 私なんかしました?」とでも言いたげな顔をして、しょんぼりとうなだれて引き下がります。あの姿を見るとちょっと胸が痛みますが、それでもめげずにキイに近づこうとするムウの健気さには、こちらも思わず応援したくなります。

しょんぼりしているように感じるムウですが、実際のところあまり気にしていないようです。というのも、相変わらず食欲は旺盛で、ご飯の時間になると誰よりも早くスタンバイし、誰よりも大きな声で催促。お腹が満たされればコロンと横になり、へそ天ポーズで昼寝を始めるという図太さも持ち合わせています。キイに避けられているからといって、過度なストレスを感じている様子はなく、むしろ毎日を満喫しているようにさえ見えます。

こうして少しずつですが、三匹の猫たちの関係は確実に変わってきています。最初の頃は部屋を分けたり、威嚇の鳴き声が聞こえたりと、先が思いやられることも多かったのですが、今では一緒の部屋で寝る日もあれば、同じ窓辺に並んで外を眺めていることもあります。

猫同士の距離感は、人間が介入せずとも、彼らなりのペースで少しずつ縮まっていくのだなと、改めて感じています。この先、キイとムウの間にも、何かしらの変化が起こるかもしれません。気長に、そして温かく見守っていこうと思います。

* ムチムチしているので「ムウ」です

コメント