リーアム・ニーソン主演、映画『MEMORY メモリー』のあらすじ・感想など

2024年5月20日月曜日

リーアム・ニーソン 映画 映画(洋画)

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私的評価

映画『MEMORY メモリー』を観ました。
Amazonプライムビデオでの鑑賞です。

認知症を発症した殺し屋の物語です。仕事の依頼は、忘れる前に腕に内容を書き込んでいる始末です。しかしそんな主人公ですが、チームで活動するFBIや警察より仕事が早く、そして情報収集力が凄いんです。認知症を発症しているのに…。とにかく病気を感じさせないすばらしい行動力で、人身売買組織の黒幕を暴いていくのです。逃げ果せた思われた悪い人間も最後には成敗され、スッキリ観終えることができました。

★★★☆☆

作品概要

監督はマーティン・キャンベル。
脚本はダリオ・スカーダペイン。
製作はキャシー・シュルマン、モシュ・ディアマント、ルパート・マコニックほか。
主演はリーアム・ニーソン、その他出演者にガイ・ピアース、モニカ・ベルッチほか。

2023年5月公開のアメリカのアクション・スリラー映画です。ジェフ・ヒーラールツの小説『De Zaak Alzheimer』が原作で、これを映画化した2003年のベルギー映画『ザ・ヒットマン』のリメイク作品となります。

作品の紹介・あらすじ

解説
『ブラックライト』などのリーアム・ニーソンが主演を務めるアクション。自身の信念に反する依頼を放棄したアルツハイマー病の殺し屋が、人身売買組織が関与する陰謀に巻き込まれる。メガホンを取るのは『ザ・フォーリナー/復讐者』などのマーティン・キャンベル。『インファーナル・マシーン』などのガイ・ピアース、『オン・ザ・ミルキー・ロード』などのモニカ・ベルッチらが共演する。

あらすじ
アレックス(リーアム・ニーソン)は、すご腕の殺し屋として裏社会で名をはせてきたが、アルツハイマー病を発症して依頼の詳細を覚えられなくなってしまう。引退を決意して最後の仕事に臨む彼だが、ターゲットが少女だと知り、契約を破棄する。子供だけは守るという信念を貫いてきたアレックスは、依頼の背景を独自に調査するうちに、財閥や大富豪を顧客とする巨大人身売買組織の存在を知る。

シネマトゥデイ

感想・その他

以前にも書きましたが、改めて実感するのは、ハリウッドスターの“高齢化問題”の深刻さです。かつて一世を風靡した名優たちが、今なお現役でアクション映画の主演を張っている──それ自体は素晴らしいことなのですが、裏を返せば、それに代わる若手のスターがなかなか育っていないという現状でもあります。

この映画でも、主演はリーアム・ニーソン。彼の渋さと存在感は相変わらずで、演技も説得力に満ちていました。しかし、2024年5月現在、彼は御年71歳。劇中では認知症を患う役柄を演じており、これは単なる演出というよりも、現実とのリンクを感じさせる設定だったのかもしれません。

思い返せば、かつて『ダイ・ハード』シリーズで圧倒的な存在感を放っていたブルース・ウィリスは、2022年に失語症を公表し、俳優業からの引退を余儀なくされました。まだ69歳という年齢でしたが、病気には勝てません。あの力強いセリフ回しや、ユーモアを交えたタフガイぶりがもう見られないのかと思うと、寂しさが募ります。

さらに言えば、若手の代表格だと思っていたトム・クルーズも、すでに61歳。いまだにスタントを自分でこなすという超人的な姿勢には頭が下がるばかりですが、よく見ると顔の皮膚には加齢によるたるみも感じられ、年齢の現実を否応なく突きつけられます。とはいえ、年齢を超えてなお第一線で活躍するその姿には、ある種の感動さえ覚えます。

一方、比較的“まだ若い”部類に入るジェイソン・ステイサムでさえ56歳。かつては次世代のアクションスターとして期待された彼も、すでにベテランの域に達しています。彼の鍛え抜かれた肉体とストイックな役作りは健在ですが、果たして彼の次に続く存在が見当たらない、というのが正直なところです。

もちろん、これまで築き上げてきたハリウッドのアクション映画の歴史と、それを支えてきた俳優たちの努力には敬意を払うべきです。しかし、それに甘んじてばかりではいられません。観客はいつまでも同じ顔ぶれに頼ることには飽きがくるものですし、物理的にもアクションの限界は近づいてきます。

かつてのシュワルツェネッガー、スタローン、そして現在のニーソンやクルーズのように、新たな“顔”が出てこなければ、ハリウッドのアクション映画は近い将来、完全に保守的な懐古路線に入り込んでしまう恐れもあります。新しい才能が育ち、彼らの系譜を引き継いでいける環境を業界全体で用意していくことが、今後の映画文化を支える上で不可欠ではないでしょうか。

ハリウッドに限らず、映画界全体にとって“若返り”は大きな課題。私たち観客も、そうした新しい才能にもっと目を向け、応援していく必要があるのかもしれません。そうでなければ、10年後も20年前と同じ顔ぶれが、かろうじて立ってアクションをしている──そんな映画ばかりになってしまう未来が、本当に来てしまいそうで、少しばかり不安になるのです。



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1964年生まれ。糖尿病を患ってから、自転車と歩くことを趣味にしています。毎日クスリ飲んでます。

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