
F1の中国グランプリの録画を観ていたら、無性にドライブがしたくなりました。あのエンジン音、スピード感、そして戦略が交錯する展開──観ているうちに、どうしようもなく自分の手でハンドルを握り、アクセルを踏み込みたくなる。そんな衝動に駆られて、時計を見ると午後2時前。まだ十分に時間はある。
「せっかくだし、100kmくらい気ままに走ってくるか」と、軽い気持ちで家を出発。とりあえずいつものように国道1号を西へ流す。ほどよい交通量と道の広さ、慣れた風景が安心感を与えてくれる。頭の中では、いつもの定番ルート──国道365号を通って上石津から関ケ原方面へ抜け、養老を回って帰宅、というコースを思い浮かべていた。
けれど、国道421号への分岐が見えてきたあたりで、ふと気が変わった。「たまにはこっちもいいかも」と思い立ち、そのままハンドルを左へ。自然豊かな山間部へと入っていく421号線は、走るたびに景色が変化して楽しい。滋賀県に入ると、どこか空気も変わったような感覚があり、非日常感がより一層高まる。
そこからは国道306号を経由して戻るルートを選択。地図もナビも使わず、記憶と勘だけでルートをたどる。そういう旅の仕方もまた楽しい。道の状態も良好で、交通量も少なく、すれ違う車もまばら。自然に囲まれたワインディングロードを、気持ちよくクルマと一体になって走ることができました。時折見える川や小さな集落の風景が、日常の慌ただしさを忘れさせてくれます。
結果的に、予定していたよりもずっと充実したドライブになりました。知らない道ではないけれど、往復で国道421号と306号をつなげて走ったのは初めての経験。新しい発見も多く、今後「ちょっと走りたいな」と思ったときに使える、マイ・ドライブコースの一つとしてリスト入りです。
日も傾き始めた午後6時半頃には帰宅。身体はほどよく疲れているけれど、心はすっきりと満たされていて──F1を観て感じた“走りたい衝動”が、こうしていい形で消化された、そんな一日になりました。

国道421号線
鈴鹿山脈を越える国道で「八風街道」とも呼ばれる。三重県いなべ市の宇賀渓や滋賀県東近江市の愛知川渓谷などの景勝地付近を通過し、紅葉の名所として知られる永源寺も近い。かつては石榑峠(いしぐれとうげ)を経由していたが、この区間をトンネルでバイパスする「石榑峠道路」が2011年(平成23年)3月26日に開通した[1]。2013年(平成25年)現在、東近江市永源寺政所町から相谷町までの区間については線形不良と幅員狭小を解消する目的で、2車線道路が延長5.6 kmにわたり、佐目バイパスとして整備が進められている。
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国道306号線
三重県の県庁所在地である津市の国道23号上にある栗真中山町交差点から伊勢平野と鈴鹿山脈東麓に沿って三重県北部を南北に縦貫し、鈴鹿山脈の北部にある鞍掛峠を越えて、滋賀県の東部に位置する彦根市を走る国号8号交点(外町交差点)とを結ぶ延長約87 kmの一般国道の路線で、主な通過地は、三重県津市河芸町、亀山市、鈴鹿市、四日市市、三重郡菰野町、いなべ市大安町・北勢町・藤原町、滋賀県犬上郡多賀町である。亀山市 - 三重郡菰野町間にかけては、巡見街道の別名がある。起点の栗真中山町交差点から国道23号分岐である中瀬交差点まで国道23号(伊勢街道)との重用区間で、中瀬交差点以北が実延長区間となる単独区間である。三重県側は東名阪自動車道と、滋賀県側は名神高速道路へ連絡しており、前者は鈴鹿IC、後者は彦根ICで高速道路とアクセスする。
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