私的評価
実写映画『次元大介』を観ました。Amazonプライムビデオでの鑑賞です。
次元大介のイメージ…。なんでしょうか、なにか違うんですよね、なにか…。そんな風に思ってしまった私ですが、実はそんなに「ルパン三世」好きでもなく、そんなに次元大介のことを知っている訳ではありません。しかし、子供の頃から観ていたアニメや、大人になってから観た映画から感じ取っていた次元大介のイメージではなかったのです。その一番の理由はアレですかね、次元の声。故・小林清志さんのあの渋い声のイメージ、あれこそが私にとって「次元大介」なんですよね。
映画『ジョン・ウィック』と比べてしまうのも酷ですが、ガンアクションもとてもチープに見えました。もうちょっとなんとかならないかな、というレベルなんです。まあ、よくあるアニメの銃撃戦をそのままにした感じで、マシンガンであれだけ撃たれても主人公には当たらないというヤツです。そこはもっとリアリティを持たせて欲しく、とても残念なところでした。
★★☆☆☆
作品概要
監督は橋本一。原作はモンキー・パンチ。
脚本は赤松義正。
製作はAmazon Studios。
主演は玉山鉄二、その他出演者に真木よう子、永瀬正敏、草笛光子、真木ことかほか。
2023年制作の日本のアクション映画です。モンキー・パンチ原作の『ルパン三世』の主要人物である天災ガンマン・次元大介のオリジナルストーリーです。
作品の紹介・あらすじ
解説
玉山鉄二が主演を務める Amazon Original 映画『次元大介』に登場するキャスト、キャラクター、あらすじを紹介する。モンキー・パンチ原作の「ルパン三世」で、ルパン三世の無二の相棒である次元大介を主人公に、クールで義理堅く、哀愁に満ちた次元の活躍を描く。
あらすじ
次元は長年連れ添って来た愛銃 S&W M19 コンバット・マグナムに違和感を覚え、世界一のガンスミス(銃職人)を探して日本にやって来る。そこで、オトと名乗る少女と出会い、行動を共にするようになるが、ある日悪名高いスラム・泥魚街のボスで伝説の元殺し屋アデルとその右腕・川島がオトを連れ去ってしまう……。
シネマトゥデイ
感想・その他
全体的な雰囲気はあるんですけどね。映像のトーンや演出の空気感は、ハードボイルドな世界観を意識していて、それなりに「次元大介」らしい味わいは出ていたと思います。
そして主演の玉山鉄二さん。個人的には昔からわりと好きな俳優さんで、『マッサン』や『BOSS』など、印象に残る作品も多く観てきました。だからこそ期待していたのですが……やはり「ルパン三世」のあのアニメ版・次元大介とは、どうしても重ならなかった。
なにがいちばんの違いかと考えると、やはり「見た目」なのかなと思います。
彼の演技に雰囲気がないわけではないんです。むしろ声のトーンや仕草、無精髭とハットの似合い方など、次元を意識して作り込んできたのは伝わってきます。 でも……やっぱり少しぽっちゃりしているんですよね。
顔周りや輪郭がふっくらしていて、銃の達人であるスナイパー・次元のストイックさや鋭さが、どうしても滲んでこない。これは以前から感じていたことですが、最近の玉山さんはドラマなどで見るたびに「ちょっと太った?」と思うことが多くなりました。ある作品では、明らかにお腹が出ていて、それが役柄とどうにも噛み合わず気になってしまった記憶があります。
もちろん、年齢も重ね、役者としての幅を広げている時期ではあると思います。でも、あのキャラは「痩せていて、渋くて、寡黙で、どこか影があって」という、ある意味で理想化された“次元大介像”が根強くあるので、ファンの目はどうしても厳しくなってしまうのかもしれません。
一方で、嬉しい発見もありました。
オト役の真木ことかちゃん。登場時には、そのボーイッシュな風貌から一瞬「男の子?」と思ってしまったのですが、実は女の子。画面に映るたびに、不思議と目が離せなくなる存在感がありました。
セリフが多いわけでもなく、派手な演技をしているわけでもないのに、どこか気になる。自然体の中に独特の個性と可愛らしさがあって、見るほどにじわじわと魅力が伝わってくるタイプです。
聞けばこの『次元大介』が2作目の出演作とのことで、まだまだこれからの新人女優さんですが、今回の役での印象は非常に良かったです。むしろ彼女の演技がなければ、作品全体がもっと単調になっていたかもしれません。それほど、良いスパイスになっていたと思います。
今後、映画やドラマでどんな役に挑戦していくのか、今からとても楽しみな存在です。
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