私的評価
Huluオリジナルドラマ『THE HEAD』シーズン1を観ました。TVerでの視聴です。
ハラハラドキドキ度が今一つ足りていないドラマでした。第1話で10人中7人の死亡が確認されており、その中には山P(山下智久)も含まれておりました。その7人がどのように死んでいったのかが生存者によって話される訳ですが、2,3話目からは少しばかり退屈になってきて、途中で止めてしまおうかとさえ考えました。しかし、我慢して観てよかったです。最終話の6話目の最後の10分で、今までのすべてのことがスッと腑に落ちる訳です。
べらぼうに面白いかと言われれば「そうでもない」が私の答えです。
★★★☆☆
作品概要
監督はホルヘ・ドラド。製作総指揮・プロデューサーはラン・テレム。
原案はデヴィッド・パストール、アレックス・パストール。
主演はアレクサンドル・ウィローム、共演者にはキャサリン・オドネリー、ジョン・リンチ、ローラ・バッハ、アルバロ・モルテ、山下智久ほか。
全6話、2020年6月12日にスペインを始めとして番組が配信され、その後90以上の国や地域で公開されました。この大ヒットを受け、シーズン2の制作されており2023年に公開されます。
作品の紹介・あらすじ
概要
超大型国際ドラマシリーズ「THE HEAD」は南極の科学研究基地を舞台にした“極限心理サバイバルミステリー”。 様々な国から実力派キャストが参戦し、山下智久がメインキャストの一人として出演する。日本ではHuluが独占配信する。世界30の国と地域で公開開始され、アジア23の国と地域を網羅するHBO Asiaの配信プラットホーム「HBO GO」で1位になり、日本だけでなくアジア全体で1位に輝く支持を得た。また、2020年Hulu年間視聴者数海外ドラマランキングで1位を獲得した。
アキ役を演じた山下智久の『Nights Cold』がエンディングテーマ曲に採用され、山下が作詞も手がけた。
あらすじ
ポラリスVI南極科学研究基地では、10名の越冬隊のみが残って南極を覆う極夜を耐え忍び、研究を6ヶ月間続けるはずだった。しかし冬が明ける3週間前に彼らとの連絡が途絶える。南極にようやく太陽が昇った日、心配になって駆けつけたヨハン率いる救助チームは世にも恐ろしい光景を目にする。
Wikipedia
感想・その他
私はTVerで視聴したのですが、その途中で突然シーズン2の予告映像が挿入され、ちょっと驚かされました。というのも、その予告には、南極基地での惨劇を生き延びた“生存者”のうちの2人が出演しているように見えたのです。1人は明確に生存が確認されていた人物で、もう1人は本編の段階では「安否不明」とされていた女性。となると、当然ながら「この2人のうち、どちらかが犯人」というのが自然な推測になります。
じゃあ一体、真犯人は誰なのか――。
最終的に明らかになるのは、まさにその“安否不明”とされていた女性。彼女こそが事件の真の黒幕であり、生存者のふりをしながら恐ろしい計画を遂行していたというわけです。ミステリーとしては納得のいく筋立てではありますし、そう来たか!と膝を打つ展開ではあるのですが、どうしても腑に落ちない点がひとつ。
それは、彼女の犯行によって、直接的に関係のなかった人間――たとえば、山下智久さん演じる医師や、もう1名のキャラクターまでもが命を落とすことになった点です。確かに彼女には動機があり、それを裏付けるだけの背景も描かれていました。けれども、それにしてもやり過ぎじゃないか?という気持ちは拭えませんでした。
被害者たちにとっては、ただ任務に参加していただけなのに、巻き込まれる形で命を奪われるという結末は、あまりにも非情。ミステリーとしての構成はよくできていたものの、最後まで観終えて感じたのは、「犯人の動機にもう少し説得力がほしかったな」という点と、「正義や復讐を超えて、ただの大量殺人になってしまっていないか?」という一抹の虚しさでした。
それでも全体的にテンポも良く、南極という極限状況の中で展開されるサスペンスとしての緊張感は一級品。
続編となるシーズン2では、この結末がどのように引き継がれ、物語がどんな方向へ進んでいくのか、気になるところです。
あのラストを観てしまった以上、続きを観ないわけにはいきませんね。
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