
スズキ・エブリイのエンジンは、一般的なボンネット内ではなく、前席のシート下に収まっているのが特徴です。この構造は、コンパクトなボディに広い荷室を実現するための工夫であり、エブリイの大きな魅力でもあるのですが、実際に夏場に乗ってみると「なるほど、こういうデメリットもあるのか」と実感することがあります。
そう、それは“足元の熱さ”。
気温が上がってくると、運転中にじわじわとお尻の下、特にふくらはぎ周辺に熱がこもってくるのです。走行中でも、まるで電熱ヒーターが足元に仕込まれているような暑さを感じることがあり、冷房をかけていても完全には相殺されません。ここ最近の猛暑で、特にふくらはぎにじんわりと熱が伝わってくるのを強く感じるようになり、「これはさすがに対策が必要だな」と思い立ちました。
というわけで、エンジン熱対策を実施してみました。
今回の対策は、エブリイ乗りの間では定番となっている方法で、効果についても多くの方が実感しているようです。ネット上の口コミやブログなどでも評価は上々で、「夏が全然違う」との声も多数。私自身も大いに期待しています。
使用した断熱材は、厚さ6mmの素材で、これは以前にサンプルとしていただいたちょっとした高級品。しっかりとした質感で、安価なホームセンター品とは一線を画すものです。今回はこの断熱材を約10m分確保しており、シート下のエンジン上部を中心に施工しました。
断熱材は適度な弾力と柔軟性があるため、複雑な形状のエンジンカバー裏にもぴったりと貼り付けることができました。施工にはハサミと強力な両面テープを使用。念のため、熱に強い接着剤も部分的に併用しています。
施工直後に走行してみたところ、足元に立ち上る熱気がかなり軽減されている印象を受けました。特に信号待ちなどでの“ムワッと感”がかなり和らいだ気がします。完全に熱がゼロになるわけではありませんが、「熱源がすぐ下にある」という違和感は、明らかに軽減されています。
なお、今回使用した断熱材はまだ十分に余っているので、今後はルーフ(天井)にも同様の施工を予定しています。こちらもまた、夏場の車内温度上昇を抑える効果が期待できそうです。
軽バンゆえの構造的な課題も、こうしてちょっとしたDIYで乗り越えていけるのが、エブリイの面白いところ。今後も、暑さに負けず、快適なエブリイライフを追求していこうと思います!

取り外したエブリイの断熱材(?)で型取りしてカット。


まずはシート下のアルミ板の下に断熱材を貼り付けます。
貼り付けは耐熱仕様の両面テープを使いました。

画像がありませんが断熱材を貼り付け、エブリイの断熱カバーを戻しました。

次はふくらはぎ部の断熱です。
カバーを取り外した状態です。

このように断熱材を貼り付けます。

断熱材には6mmの厚さがあるので、カバーの取り付けはきつかったです。
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