私的評価
Amazonプライムオリジナルドラマ『トム・クランシー/CIA分析官 ジャック・ライアン』シーズン4を観ました。このシリーズがファイルとなります。全6話、Amazonプライムビデオでの視聴です。
ファイルナルシーズンですが全6話と物足りなさを感じます。第4話目くらいまではよく観ていないとなにがなんだか分かりませんが、5話,6話でドラマは盛り上がります。悪党が割と簡単にやられてしまうのは、6話という少な目の話数のためでしょう。ファイナルシーズンこそ、もう少し重厚な作りで我々ファンを喜ばして欲しかったところです。
★★★☆☆
作品概要
原作はトム・クランシーの小説シリーズです。原案・製作総指揮はカールトン・キューズほか。
主演はジョン・クラシンスキー、共演者にはウェンデル・ピアース、マイケル・ケリーほか。
2023年6月にAmazonプライムで配信開始されました。『トム・クランシー/ CIA分析官 ジャック・ライアン』シリーズは、アメリカ合衆国のアクション・スリラー・テレビドラマシリーズで、トム・クランシーの創作した小説シリーズのキャラクターであるジャック・ライアンを主人公としています。
作品の紹介・あらすじ
あらすじ
ライトの長官就任およびライアンの副長官就任の審査が行われている時、ナイジェリアで大統領が暗殺されてCIAの関与が疑われる。調査のため、ライアンは前長官ミラーの承認したすべての秘密作戦への資金を断つ。謎の人物ウォルターズの指揮の元、CIAの秘密作戦を実行してきた諜報員のシャベスは、メキシコの麻薬カルテルを統合しようとする危険な作戦"プルート"の存在をライアンに明かす。ミラーが暗殺される。ライアンは副長官の座をグリーアに譲り、ノーベンバーを加えて"プルート"の調査を行う。やがて"プルート"はミャンマーのギャング銀蓮会やクロアチアの人身売買とも繋がることが判明する。銀蓮会の幹部チャオ・ファ・セインは組織を抜け、家族とともに脱出しようとする。ライアン、シャベス、ノーベンバーはミャンマーに行ってアメリカに運ばれつつある兵器の起動装置「トリガー」を破壊し、セインは死ぬもその妻子を脱出させる。ミャンマー出身で人権問題を扱う財団のレモス、ナイジェリア出身の政治専門家アデ・オソジが一連の謀略の黒幕とわかる。捕らえられ拷問されるライアンをシャベスが救出しレモスを殺す。アメリカではグリーアがウォルターズを逮捕する。セインの妻子がもたらした情報に基づき、メキシコからアメリカに持ち込まれようとした生物化学爆弾をライアンが解除する。オソジはミラー殺害で逮捕される。ライアンは上院情報委員会に喚問され、ヘンショウ委員長の関与を暴露する。
Wikipedia(ジャック・ライアン (テレビドラマ))
感想・その他
このシリーズはこれまで緊迫した政治スリラーや国際諜報活動の描写で高い評価を得ていますが、今回特に印象に残ったのは、マイケル・ペーニャが演じる諜報員シャベスの活躍でした。見た目はどこか愚鈍そうで、一見すると頼りなさそうな彼が、劇中ではまさに切れ味鋭い暗殺者として描かれています。特に驚かされたのが、悪役の親玉的存在のボス二人を、まるで何の躊躇もなく、しかもあっけないほどあっさりと殺害してしまう場面。
思わず「えっ、本当にこれでいいの?」と心配になるくらいの瞬殺ぶりで、緊迫したシーンにもかかわらず、なぜか観ているこちらはどこか清々しさを感じてしまいました。まさに諜報員の冷徹さとプロフェッショナルぶりが際立つ瞬間でした。
このシャベス役の人気ぶりは相当なもので、なんと彼を主人公に据えたスピンオフドラマも制作されているとのことで、個人的には大いに期待しています。シャベスのような脇役が掘り下げられることで、シリーズの世界観がより一層広がりそうで楽しみです。


ところで、マイケル・ペーニャについて少し調べてみました。
彼は両親がメキシコからの移民で、2023年7月現在47歳。比較的若い年齢ながら、数々のドラマや映画にコンスタントに出演している売れっ子俳優です。
私自身、彼の名前をしっかり認識したのはこの作品が初めてかもしれませんが、イメージとしては、ドラマ『ER緊急救命室』や映画『ワールド・トレード・センター』での制服警官役が真っ先に思い浮かびます。どちらも、どこか堅実で頼りがいのあるキャラクターで、彼の持つ地に足の着いた演技力が光っていました。
その他にも、映画『フューリー』や『ミリオンダラー・ベイビー』、『クラッシュ』など名作に数多く出演し、主演ではないものの常に重要な役どころを任されている印象です。彼の演技は決して派手ではありませんが、存在感と信頼感が抜群で、まさに「脇を固める名脇役」といったポジションで着実にキャリアを築いていることがよくわかります。
『ジャック・ライアン』シーズン4を通じて、彼の新たな一面を見られたのはファンとしても嬉しい発見でした。これからの活躍にも注目していきたいと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿