
前回のビワイチ(琵琶湖一周サイクリング)に出かけたのは、2018年11月。
自分の中では「2、3年前かな?」くらいの感覚でしたが、実際にはもう5年も経っていたんですね。あまりにも早すぎる月日の流れに驚かされました。
それでも琵琶湖の風景や雰囲気は大きく変わっていませんでしたし、サイクリング道の整備状況はさらに進化していました。
前回走ったときにも、すでに「結構走りやすくなったな」と感じていましたが、今回はそれ以上。道幅や路面状態、案内標識のわかりやすさなど、どれをとっても以前より改善されていて、自転車での周回がますます現実的になっているのを実感しました。
とはいえ、まだ何か所か「ここは危ないな」と思う区間も残っており、特に交通量の多い幹線沿いや歩道が極端に狭い箇所はヒヤリとする場面も。
安全なサイクリング環境がさらに充実するよう、今後の整備にも期待したいところです。
■ 本ビワイチを目指すSさん
今回一緒に走ったのは、会社の先輩で自転車仲間のSさん(61歳)。
出発前からなぜか「絶対に“本ビワイチ”を完走したい」という強い意志を燃やしていて、私が「いや、たぶんキツいと思いますよ。今回は北湖一周にしましょう」とやんわりブレーキをかけても、「とりあえず琵琶湖大橋までは行って、そこから考えよう」と意に介さず。
このSさん、実はロードバイク歴はまだ2年弱。にもかかわらず、「25km/hで8時間走れたら“本ビワイチ”できる」と自分に言い聞かせ、準備も気持ちも万全。結果的に、なんの躊躇も迷いもなく、琵琶湖大橋を通過したSさんと私でした。
■ 「走れそう」と「走れる」は別物
正直なところ、私自身も「平均27km/hくらいでなら、たぶんいける」と思っていました。実際、序盤の調子は良く、軽快にペダルを回せていましたし、「あれ? 意外と走れるんじゃないか?」なんて手応えも感じていました。
ところが、ビワイチの怖さは“後半の体の悲鳴”にあるんですよね。特に首と肩の張り、腰の重さ、手首のしびれ…。距離にして100kmを過ぎたあたりから一気に体が悲鳴を上げはじめ、「あと50kmもあるのか」と思ったときのあの絶望感。気持ちは走りたいのに、身体が言うことを聞かない。まさに「走れそう」と「走れる」は似て非なるものだと痛感しました。
それでも、仲間と一緒に走ったビワイチはやはり特別で、最後のゴール地点では自然と笑みがこぼれていました。しんどかったけれど、またやりたくなるのがビワイチの不思議なところです。

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