
私的評価
ヒストリーチャンネルで放送されたアメリカのリアリティ番組である『ALONE 〜孤独のサバイバー〜』シーズン1を観ました。Amazonプライムビデオでの視聴です。
題名に惹かれその内容文を読み、観始めたこの番組ですが、これが止められない面白さでした。サバイバル技術を会得した10人による、オール・オア・ナッシングの50万ドル争奪戦です。一番最後まで、その過酷な地に留まることができた人間が勝者となります。50万ドル(2022/4/14現在のレートなら6250万円)という優勝賞金もなんだかとてもリアルで、このくらいの額ならクロクマやクーガーの居る森や海岸線でのサバイバル生活、孤独や飢餓との戦いも頑張れてしまうんでしょうね。
しかし、この番組が「やらせ」でないのなら、日本では危険すぎて絶対に制作できない番組です。
★★★★☆
作品概要
今までにないサバイバル番組で、10種類に制限された道具をバックパックに詰めて、50万ドルを勝ち取るために厳しい大自然の中へと、10人の参加者は足を踏み入れます。参加者にはカメラクルーもプロデューサーも一切同行せず、参加者自身がカメラを回します。食料確保から寝床の作成、カヌーや魚を捕まえるための篭(仕掛け)まで作成する参加者たち。栄養不足と極度の孤独感から不安定な心理状態に追い込まれる参加者たち。なんのためにここに居るのか自問する参加者たち。そんな彼らの体験の一部始終をドキュメントする番組です。作品の紹介・あらすじ
「Alone」は、 ヒストリーチャンネルで放送されたアメリカのリアリティ番組シリーズである。 シーズン1、シーズン2、シーズン4は、ブリティッシュコロンビア州のバンクーバー島北部で撮影され、シーズン3はアルゼンチンのパタゴニアのナウエルウアピ国立公園近くで撮影された。 シーズン5はモンゴル北部が舞台。 シーズン6とシーズン7は、カナダのノースウェスト準州のグレートスレーブ湖の岸で撮影された。 10人(シーズン4では7組のチーム)が、限られたサバイバル装備を駆使して、荒野で可能な限り生き延びるための日々の奮闘を自伝的に追っていく。 参加者は医療チェックを除き、お互いに、そして他のすべての人から隔離される。参加者はいつでもギブアップしたり、医療チェックで不合格になった場合に失格にされたりすることがある。 最も長く残った参加者(シーズン4ではチーム)は50万ドルの賞金を獲得となる。
同シリーズは2015年6月18日にプレミア放送された。シーズン1の終了を前にした8月19日、カナダのバンクーバー島で2015年秋に制作を開始する第2シーズンに向けてシリーズがリニューアルされたことが発表された。シーズン2は2016年4月21日に初放送。シーズン3は2016年第2四半期にアルゼンチンのパタゴニアで撮影され、12月8日に初放送された。シーズン3のプレミアの前日、ヒストリーチャンネルはシーズン4のキャスティングが始まったことを発表した。シーズン4はバンクーバー島北部を舞台に、チームの活発的な動きで2017年6月8日に初公開。シーズン5はモンゴル北部を舞台に、過去のシーズンの敗者が復活できることになった。2018年6月14日に初演。2019年6月から始まったシーズン6では、31歳から55歳までの10人の新出場者が登場した。舞台は北極圏のすぐ南に位置するカナダ北西部準州の湖となった。
Wikipedia
感想・その他
公式ホームページシーズン1の舞台となるのは、カナダのバンクーバー島です。
この島はカナダ南西部、ブリティッシュコロンビア州に位置しており、アメリカ合衆国との太平洋側の国境線のすぐ北に広がっています。海に囲まれたこの地域は、雄大な自然が広がりながらも、非常に過酷な環境が待ち受けている場所として知られています。

今回のサバイバルチャレンジの舞台は、バンクーバー島の北部地域。
ロケが行われたのは晩秋の頃と思われ、季節的に厳しい時期です。北部はこの時期、頻繁に雨が降り注ぎ、気温も非常に低くなります。夜間は氷点下に達することも珍しくなく、平均気温はわずか4度ほどとされています。肌寒さどころか、常に体温を奪われるような冷え込みのなかでのサバイバルとなるのです。
参加者たちは、毎日のような激しい雨に苦しみながらも、火を起こすことさえ一苦労。湿った環境では薪がなかなか燃えず、火が消えてしまうたびに再点火に奔走する姿が印象的でした。濡れた体や衣服を乾かすことも難しく、低体温症のリスクも常に付きまといます。
さらに、この地域はクロクマ(グリズリー)やクーガー(ピューマ)、オオカミといった大型の肉食獣が生息しており、野生動物との遭遇も決して珍しくありません。こうした猛獣たちが近くを徘徊する中で、限られた食料と装備だけで自給自足のサバイバル生活を強いられるという過酷さは、想像を絶します。
確かに、この番組の優勝者は体重が30kgも減少したと語っており、それだけ厳しい体力勝負であったことがうかがえます。撮影や演出である程度の安全措置はとられているものの、これがリアルな現場であれば、命を落とす参加者が出てもおかしくないほどの厳しさです。
「やらせ」が無ければ、決して笑って見ていられない、真の意味での命懸けのサバイバルショー。そんな緊張感と迫力が、視聴者を引きつける大きな要素となっています。自然の厳しさと人間の強さ、そして生き抜くことの意味を問いかける番組の舞台として、バンクーバー島北部はまさにうってつけの場所といえるでしょう。
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