第一志望の大学に、前期の二次試験で惜しくも届かなかった二男。悔しさを滲ませながらも、気持ちを切り替えて第二志望の後期試験に挑むことになりました。親としては見守ることしかできない歯がゆさの中、合格の可能性にかけて再び準備を整えます。
ただ、ここで思わぬ出費が発生しました。後期試験の結果を待つあいだ、私立大学への入学手続きも進めなければならず、授業料の納入が必要に。もちろん、後に返金されるとはいえ、家計にはなかなかの痛手です。
試験会場となったのは、滋賀県の彦根市。試験は土曜日だったので、金曜に有給休暇を取り、前日入りすることにしました。付き添いは要らないという二男をなんとか説き伏せ、同行を許してもらいました。まだ親離れしていないのか、あるいはもう親がついてくるのを鬱陶しいと思う年齢なのか…複雑な気持ちもありつつ、それでも子どもの一大イベントを間近で見届けたいという親心です。
さて、当日の試験中、私は6時間ほど時間が空くので、彦根城とその周辺を一人で散策することに。国宝に指定されている彦根城の天守にはかねてより期待を寄せていたのですが、正直に言えば「思ったよりもこぢんまりしているな…」というのが率直な感想でした。構造や歴史的価値は十分に理解しつつも、スケール感や迫力という点ではやや物足りなさを感じたのも事実です。
たとえば犬山城の天守と比べても、大きさや雰囲気はほぼ同等といったところでしょうか。併設されている博物館では、表御殿を見学することができましたが、こちらも名古屋城の本丸御殿と比較してしまうと印象が薄くなってしまいました。名古屋城の本丸御殿が金箔や極彩色で豪奢に復元された「キンピカ・荘厳」な空間だとすれば、彦根の表御殿は、落ち着きと静けさが漂う「侘び・寂び」の世界。華やかさとは対極にある、質素で控えめな美しさがありました。
もっとも、私は城郭マニアでもなければ、歴史に精通しているわけでもないので、これはあくまで素人の一感想にすぎません。とはいえ、ひとつの小旅行のような気分で、息子の試験時間を有意義に過ごすことができたことには満足しています。さて、二男の試験の結果やいかに――と、親としては気が気ではありませんが、今はただ静かに見守るのみです。
江戸時代初期、現在の滋賀県彦根市金亀町にある彦根山に、鎮西を担う井伊氏の拠点として築かれた平山城(標高50m)である。山は「金亀山(こんきやま)」の異名を持つため、金亀城(こんきじょう)とも呼ばれた。多くの大老を輩出した譜代大名である井伊氏14代の居城であった。
明治時代初期の廃城令に伴う破却を免れ、天守が現存する。天守と附櫓(つけやぐら)及び多聞櫓(たもんやぐら)の2棟が国宝に指定されるほか、安土桃山時代から江戸時代の櫓・門など5棟が現存し、国の重要文化財に指定されている。中でも馬屋は重要文化財指定物件として全国的に稀少である。一説では、大隈重信の上奏により1878年(明治11年)に建物が保存されることとなったのだという。
天守が国宝指定された5城の一つに数えられる。姫路城とともに遺構をよく遺している城郭で、1992年(平成4年)に日本の世界遺産暫定リストに掲載されたものの、近年の世界遺産登録の厳格化の下、20年以上推薦は見送られている。
滋賀県は明治の廃城令で解体された城が多く彦根城は唯一の保存例である。
Wikipedia
こちらの大学、仮に合格できたとしても地元私大と悩むところです。名古屋から通学圏内ということですが、往復4時間に耐えられるか。
下宿なら、地元私大以上の出費は間違いありません。
2 件のコメント:
選択肢
1.地元私学
2.彦根の大学に次男くんが往復4時間
3.家族で彦根に移住してtsunさんが往復4時間
通勤と通学の定期代の違いを考えると、3はないなぁ。
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