2016年12月9日(金)
「山陰海岸ジオパークトレイル」を歩く3泊4日の旅、その2日目。
この日は、JR東浜駅から美しい海岸線沿いを西へ、最終的には鳥取砂丘までの約20kmを歩くという行程です。
自然と向き合いながら、じっくりと地層や風景の変化を感じ取れる、まさに“歩く旅”の醍醐味が詰まった一日となりました。
朝は6時半前に宿を出て、6時31分発の列車に乗車。
目的地の東浜駅までは、いくつもの小さな駅を通過しながら、のんびりと山陰本線を東へと進んでいきます。
途中の豊岡からは、通学時間とあって、制服姿の高校生たちが続々と乗り込んできました。
車内は一気に活気を帯び、彼らの明るい声や、寝不足気味の表情に、どこか懐かしい学生時代を思い出します。
中でも印象に残ったのは、斜め前に座っていた一人の女生徒。
浜坂までの一時間半、ずっと同じ車両に乗り合わせていた彼女は、車内でおにぎりを取り出して、静かに朝食をとっていました。
毎日こうして長時間かけて通学しているのかと思うと、思わず「偉いなぁ」と心の中でつぶやいてしまいます。
都会とはまったく違う時間の流れと生活のリズムが、こんなところにも垣間見えるのがローカル線の魅力かもしれません。
そんな風にぼんやりと車窓を眺めたり、学生たちの会話を耳にしたりしているうちに、目的地の東浜駅に到着。
時刻は8時21分。駅舎は現在建て替え工事中で、ホームの横に仮設の小さな待合室が設けられていました。
無人駅らしい静けさと、どこか旅の始まりにぴったりな空気感。
その仮待合室で身支度を整え、ストレッチを少々。
天気は上々、空はどこまでも高く、遠くには今日これから歩く海岸線がくっきりと見渡せました。
波の音と潮の香りを感じながら、いざトレイルの2日目、東浜から鳥取砂丘までの長い道のりへ出発です。
大羽尾の勧学寺へ上がる階段。
山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館。
ここに着いたとたんに雨がザッーと降ってきて雨宿り。
田後の町。
鴨ヶ磯。
網代の町に下りたところでこのような猛烈な雨に遭い、20分ばかり雨宿り。
「あと10Kmかぁ」と呟いたところで忘れ物をしたのに気付き、約1.5Kmを戻る…。
ありました(汗)
大谷海岸。
普通、「通行できません」と思っちゃいますよね。
ここでも500mばかりコースミスをして戻ってきました。
左岸奥が鳥取砂丘か…。
この4Kmほどの道のりが、長いこと、長いこと。
今日の宿も素泊まり。
食事できそうなところも無さそうで、鳥取砂丘会館でちょっと早いけど夕食。
思いの外のアップダウンに階段、後半は雨と強風に悩まされました。
町中以外では誰にも合わず、道に付いている足跡はイノシシばかり。
結構心細かったです。
本日の歩行距離は25.9Km。
山陰海岸ジオパークの景観を楽しみながら歩ける、飽きることの無い景観です。全国的にも有名な鳥取砂丘と浦富海岸もコースの一部です。 もちろん、ロングトレイルの特徴である「自然歩道を中心としたルート」で構成されているため、豊かな自然はもちろん、日本海に育まれた漁村の風景、歴史文化といった日本海沿岸の原風景も存分に楽しめるコースとなっています。
HP
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