私的評価
連続ドラマ『オヤジぃ。』を観ました。Tver.で視聴です。
当時オンタイムでも観ていたはずのこのドラマですが、ほとんど内容が思い出せませんでした。好きな田村正和ドラマなので再観してみました。これが面白くて、最終話を観終えてから『オヤジぃ。』ロスになりました。最近ではこの手の家族ドラマはなくなってしまいましたね。面白かったです。
★★★☆☆
作品概要
脚本は遊川和彦。プロデューサーは八木康夫。
主演は田村正和、その他出演者には広末涼子、水野美紀、岡田准一、黒木瞳ほか。
2000年10月よりTBS系列の「東芝日曜劇場」枠で放送された、テレビドラマです。
田村正和演じる頑固親父・神崎 完一を取り巻く家族の物語です。視聴率は全て20%を超え、最終回には最高視聴率28%を記録しました。また、花*花による主題歌『さよなら 大好きな人』も大ヒットしました。
作品の紹介・あらすじ
あらすじ 開業医の神崎完一は今時珍しい頑固で曲がった事が大嫌いな偏屈親父。自分が正しいと思えば、何処だろうと誰であろうと一言言わないと気が済まない。そんな完一の妻・美矢子、優等生で大人しい小学校教師の長女・小百合、短大生で気が強い次女・すず、医学部を目指す浪人生の長男・正はいつも振り回されっぱなし。しかしその完一も、実はシングルマザーであるホステスの君塚真知子の前では、愚痴をこぼし甘えてしまう。ある日、すずがエリート会社員の国東博と結婚すると言い出し、それが一連の騒動の発端となる。
第一話「怒れ! ガンコ親父」
第二話「オヤジ撃沈」
第三話「史上最悪の結婚式」
第四話「長女の正体」
第五話「独裁者の涙」
第六話「婚約者の秘密」
第七話「入院患者は見た」
第八話「浮気白書」
第九話「涙の授業参観」
第十話「神崎家崩壊」
最終話「いちばん大切な人」
Wikipedia
感想・その他
ここに登場する神崎家の女性陣は、誰もがそれぞれの個性を持ちながらも、総じて美しく魅力的です。なかでも目を奪われるのは、母親役を演じる黒木瞳さん。その美しさには、思わずため息が漏れるほどで、凛とした佇まいと優雅な所作が見る者を魅了します。現在(2021年8月)で還暦を迎えられた黒木さんですが、このドラマが撮影された当時はちょうど40歳。年齢的にも女優として脂の乗りきった時期であり、その美貌と存在感が画面越しにも強く伝わってきます。最近では悪女役や癖のある人物を演じることも増えてきましたが、それもまた演技の幅の広さを物語っているとも言えます。ただ、やはり年月の流れは誰にでも等しく訪れるもので、20年の時を経た今の彼女の顔立ちは、かつてのような張りや艶を感じにくくなり、少し痩せて貧相な印象を受けてしまうのは否めません。それだけに、このドラマにおける彼女の輝きが一層まぶしく、記憶に残るのです。
また、このドラマには矢沢心さんも出演しており、彼女の存在が作品にひときわ彩りを添えています。矢沢さんが演じるのは、主人公・正(岡田准一)をひたすら追いかけまわすガングロギャルという、時代を感じさせるキャラクター。しかし、その派手な外見とは裏腹に、彼女はとても情に厚く、まっすぐで素直な心を持った人物です。物語の中盤、彼女がふと放つ一言は、意外にもこのドラマで最も胸に響く名セリフとなっており、視聴者の心に深く残ります。
思ったことをストレートに言うその言葉は、決して軽薄なものではなく、むしろ心の奥底から出てきた温かみのある言葉で、主人公のみならず、見る側の心をも揺さぶります。全体としてはコメディ要素のあるキャラクターですが、その根底には確かな人間味があり、私にとっては登場人物の中で最も魅力的で、印象に残った存在でした。
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