クリス・プラット主演、映画『トゥモロー・ウォー』のあらすじ・感想など

私的評価

映画『トゥモロー・ウォー』を観ました。
Amazonプライムビデオでの鑑賞です。

出演者の名前はほとんど知らず、どことなく漂うB級映画臭に最初は少し不安を覚えました。しかし、Amazonプライムビデオのトップ画面でやたらと目につくため、「話のネタに」と軽い気持ちで視聴してみることにしました(この記事を書くにあたって調べてみると、主演のクリス・プラットは『ジュラシック・ワールド/炎の王国』に出演していたのですね)。

ストーリーは、未来で発生する未曾有の危機を防ぐため、現代人がタイムトラベルして未来で戦うという設定です。タイムトラベルものはよく見かけますが、「未来のために現代から人が送り込まれる」というアイデアはなかなか斬新で、意外性がありました。戦闘シーンや未来の描写も迫力があり、B級臭を感じさせつつも、思った以上に引き込まれる展開でした。

全体としては派手なアクション映画の趣きで、重厚なストーリーや深い心理描写は少なめですが、単純に楽しめる娯楽作品として観るには十分満足できました。

★★★☆☆

作品概要

監督はクリス・マッケイ。
脚本はザック・ディーン。
製作はデビッド・エリソン、ダナ・ゴールドバーグ、ドン・グレンジャーほか。
製作総指揮はロブ・コーワン、クリス・プラット、ブライアン・オリバーほか。
主演はクリス・プラット、その他出演者にイボンヌ・ストラホフスキー、J・K・シモンズほか。

2021年製作のアメリカのSFアクション映画です。監督は『レゴバットマン ザ・ムービー』のクリス・マッケイ。主演はクリス・プラットで、元軍人で高校教師のダン・フォレスターを演じ、娘の未来を救うため、30年後の異星人との戦いに挑むSFアクション映画です。

作品の紹介・あらすじ

解説
地球を脅かすエイリアンと人類のバトルを描くSFアクション。タイムトラベラーたちによって、人類滅亡の危機を知らされた人々が、世界を救うために立ち上がる。『レゴバットマン ザ・ムービー』などのクリス・マッケイが監督を手掛け、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズなどのクリス・プラットが主人公の高校教師を演じ、『アイ・フランケンシュタイン』などのイヴォンヌ・ストラホフスキー、ドラマシリーズ「GLOW:ゴージャス・レディ・オブ・レスリング」などのベティ・ギルピンらが共演する。

あらすじ
2051年から現代にやって来たタイムトラベラーグループにより、30年後に人類は未知の生物との戦争に敗北するという緊急メッセージが伝えられる。人類が生き残る唯一の方法は、現代に生きる兵士と民間人を未来に送り、戦いに加わることだった。幼い娘を持つ高校教師のダン・フォレスター(クリス・プラット)は、娘の未来のために戦う決意をする。

シネマトゥデイ

感想・その他

この作品はもともと、ハリウッドの大手スタジオであるパラマウント・ピクチャーズが製作し、2020年12月25日に全米劇場公開される予定でした。しかし、その時期はまさに世界中で新型コロナウイルス感染症の流行がピークを迎えていた頃。映画館の営業停止や観客動員の制限など、エンターテインメント業界全体がかつてない打撃を受けていた時期でもありました。こうした事情から劇場公開は断念され、配給権がAmazonに売却されるという異例の経緯をたどります。つまり、Amazonオリジナルとして配信されたとはいえ、もともとはスクリーン公開を前提に作られた“正統派の劇場映画”だったというわけです。Amazonのドラマ作品のクオリティの高さは私もよく知っていましたが、それでも「劇場映画としての風格があるのか?」という興味がありました。結果的に、スケール感や映像美、音響効果など、確かに“映画館で観るべき”と思わせる仕上がりになっていたのは印象的でした。

そんな『トゥモロー・ウォー』には、私の中でちょっと特別な注目点がありました。それは、ドラマ『24 -TWENTY FOUR-』シリーズでクロエ・オブライエンを演じ、数々の危機を頭脳で切り抜けてきたメアリー・リン・ライスカブの出演です。『24』ファンとしては、彼女の独特の存在感やコミカルさと知性を併せ持つキャラクター性が大好きだったので、「今度はどんな役どころで出てくるのか」とワクワクしていました。ところが、蓋を開けてみれば、登場シーンこそあったものの、意外にも物語の中盤を待たずして早々に退場してしまう展開。重要なキーパーソンになるかと期待していただけに、肩透かしを食らったような気分になり、個人的には少しがっかりでした。彼女のキャリアや存在感を考えると、もう少し物語に深く関わる場面を見たかったというのが正直な感想です。

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