
本日(7月24日)、東京オリンピックの男子ロードレースが行われました。
日本国内で開催される五輪、しかも世界のトップ選手たちが富士山のふもとを駆け抜けるロードレースということで、大きな期待を持って朝からインターネット配信で観戦することにしました。
残念ながら、地上波やBSでのライブ中継はなく、唯一の手段はNHKのネット配信。開始からゴールまでおよそ6時間に及ぶ長丁場。途中、どうしても眠気に勝てず居眠りをしてしまう場面もありましたが、それでも気合いでなんとか完走ならぬ完観しました。
レースは序盤から小さなアタックが繰り返される展開。天候は晴天、気温も高く、かなりの消耗戦が予想されました。日本の代表選手たちも健闘しましたが、世界の壁はやはり厚く、レース終盤には有力選手たちによる絞り込みが始まりました。
優勝は、エクアドルのリチャル・カラパス。
この名前を聞いてピンと来る方も多いかと思いますが、彼はわずか一週間前に閉幕したばかりのツール・ド・フランスを、3週間・3400キロという過酷な行程を走破し、総合3位という輝かしい成績で終えたばかりの選手です。
その疲労も癒えぬまま東京に乗り込み、今日のレースでは最後の20kmを独走。重力を跳ね返すような上り坂のペダリング、そして下りと平坦での安定したフォームには惚れ惚れしました。まさに王者の走り。最後は独走でフィニッシュラインを切り、金メダルをその手にしました。}
とはいえ、一つ苦言を呈するならば、今回のインターネット配信には実況も解説も一切なく、ただひたすらに映像だけが流れるストイックな内容。
聞こえてくるのは、先導車やバイクのエンジン音、時折響くクラクション、そして沿道の観客の声援のみ。レースの流れや戦術の読み解きなどを楽しみにしていた身としては、正直物足りなさを感じました。「なんだかなぁ」というのが率直な感想です。
明日の早朝には、NHK BS1で録画編集された2時間弱のダイジェスト版が放送される予定とのこと。プロの実況と解説がついた本来のロードレース観戦の面白さを、そこで改めて堪能したいと思います。あのラストの独走劇、どのように語られるのか、今から楽しみです。
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